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[InterBEE2018]EIZOブース:PQ方式とHybrid Log Gamma方式両方のガンマに対応した27.0型カラーマネージメント液晶モニター「ColorEdge CG279X」を展示

2018-11-26 掲載

EIZOブース 360°全天球動画
RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

HDRコンテンツの編集作業・プレビュー確認に有効なHDR入出力特性に対応

EIZOブースでは、11月2日に発売し、国内初展示となる27型のHDR対応のモニター「ColorEdge CG279X」が注目を浴びていた。HDR対応カメラや民生テレビはすでに世の中に出揃っている。また、BSと110度CSでは2018年12月1日より「新4K8K衛星放送」がスタートする。8KやHDR制作は自分にはまだ関係ないと思う方も多いかもしれないが、信頼のできるモニターは用意しておきたいと考えるべきではないだろうか。

EIZOでは、31.1型DCI 4K解像度(4096×2160)の「ColorEdge PROMINENCE CG3145」、「CG319X」、27型2K解像度(2560×1440)の「CG279X」の3機種がPQ方式とHybrid Log Gamma方式のHDR表示に標準対応しており、その中でも新製品のCG279Xは購入しやすい税込約23万円を実現。HDR対応のモニターはなかなか気軽に導入できるものではなかったが、CG279Xの価格であれば制作用としても揃えやすいだろう。

「PQ方式」と「Hybrid Log Gamma方式」、両方のガンマに対応した27型のHDR対応のモニター「ColorEdge CG279X」

CG279Xのモニター本体の前面にある操作スイッチに触れるとガイドが表示される。映像制作専用カラーモードを選択すると、最初からBT.2020、BT.709、PQ、HLGなどの国際規格で定められた色域・ガンマを再現する表示モードが選択可能になっている。

CG279Xの標準搭載カラーモード

これまでPQ方式で撮影した最大1000cd/m2の輝度をもつコンテンツを制作したい場合は、表示デバイスの最大輝度までしか、階調を確認できなかった。CG279Xは、画面輝度300cd/m2であるが、標準で「輝度クリッピング機能」を搭載しており、簡易的なHDRプレビューを可能にしている。

CG279Xには、モニターに入力されたPQ信号に対して、「300cd/m2」「500cd/m2」「1000cd/m2」「4000cd/m2」「オフ」の5種類のクリッピングモードを搭載している。選択した値以上の輝度をもつ領域をクリップした(飽和させた)状態で表示可能だ。

例えば、「300cd/m2」を選んでPQ方式で1000cd/m2の輝度をもつコンテンツを表示すると、300cd/m2までのPQカーブはそのままの階調を表現し、300cd/m2以上は飛ばした状態を表示する。つまり、まぶしい部分はカットする代わりに、300cd/m2までの輝度はHDRコンテンツがそのまま表示される。この場合は、低階調部分の確認や明るさはHDRで観た明るさと近い表示状態となる。

クリッピング機能を「1000cd/m2」に設定すると、0から1000cd/m2までのPQカーブをぐっと300cd/m2の中に圧縮して全階調を確認することも可能。

これまでは、制作の段階から仕上がりのHDRの色味や明るさを確認できるモニターの選択肢はほとんどなかった。しかし、CG279Xであれば、300cd/m2まではガンマカーブをそのまま活かして暗部部分のHDRをしっかり確認したり、1000cd/m2全体のバランスを見られる。仕上がりの色を確認しながらHDRコンテンツ制作が可能になるのは大きなポイントといえよう。

クリッピング機能を「300cd/m2」に設定した場合。低階調部分の確認や明るさはHDRで見た明るさと近い表示状態 クリッピング機能を「1000cd/m2」に設定した場合。全体的に暗くなるが、階調は犠牲にせずに表示された状態になる クリッピング機能を「オフ」に設定した場合

CG279Xは、外観のデザインも大きく変更されている。筐体デザインを刷新することで、スリム化と軽量化を実現。従来機種に比べて下部ベゼル幅は約46%スリム化し、重さは約19%軽量化している。

横から見ると、従来モデルよりもかなりスリム化を実現しているのがわかる 下部ベゼル幅もかなり小さくなった。約46%スリム化している

CG319XとCG3145で4K HDR制作ワークフローのリファレンス環境を実現

別コーナーでは、編集側のモニターはCG319X、最終的なプレビュー用は最大1000cd/m2まで表示できるCG3145を組み合わせてポストプロダクションのカラーグレーディングシステムを意識した4Kリファレンス環境の提案を展示。

ここでは、青山や六本木にあるポストプロダクションのGZ-TOKYOのグレーディングルームにCG3145が導入されたことを紹介していた。CG3145は発売してそろそろ1年が経過するが、導入実績は増えてきているという。

左のCG319Xはリファレンスに行く手前の制作やHDRのプレビューを確認したい場合に使われる。右のCG3145は1000cd/m2までの明るさ最大表示できるHDRの最終的な明るさや色を確認したい場合に使われる

CG3145の展示で、目を引いたのは映像入力の部分だ。これまでのCG3145はDisplayPortかHDMI入力のみでSDI入力には対応しておらず、別途SDI信号入力に対応したコンバータをアクセサリーを用意して対応していた。

ブースの展示機は、互換性のあるAJAのコンバーター「Hi5-4K-Plus」をモニターの背面に金具で取り付けた状態にしてSDI入力に対応。このようなSDIコンバーター背面設置モデルを来年以降に商品化予定とのこと。

SDIからHDMIのコンバーターを専用の金具で留めたモデルの発売を予定

ColorEdgeとEDIUSがカラーモード連携

HDRを表示するには、モニターを信号のカラースペースに合ったHDR表示モードに切り替える作業が面倒だ。もし、HDRのコンテンツ制作で、BT.709のカラーモードを選択する場合映像は飛んでしまって、誤った明るさのコンテンツを制作してしまう事故を起こしかねない。

そこで、グラスバレーのEDIUS Workgroupには、「モニターコントロール」機能と呼ばれる機能を新しく搭載。対応機種のColorEdgeを接続している場合は、EDIUSのプロジェクト設定と同じカラースペースに合わせて、ColorEdgeのカラーモードが自動で切り替わる仕組みを実現している。

ColorEdgeのカラースペースを自動的に切り替えるEDIUS Workgroupのデモ

同モニターコントロール機能は、EDIUS Workgroup 9のVersion 9.2以降で対応した機能で、先日リリースされた9.3では、新製品CG279Xが対応モニターに加わった(対象機種:CG3145、CG319X、CG318-4K、CG248-4K、CG279X、EV2785-HL)。

ColorEdgeとEDIUSを連携をすることで、手動で切り替える手間も省け、何のコンテンツを編集していてどの色域で作業をしているのか、混乱したり煩わしさを省くことができるようになりそうだ。

EDIUS Workgroup 9の「カラースペース」メニューを選択するとBT.709やBT.2020などを選択でき、ColorEdgeは選択したカラースペースに自動的に切り替わる

モニターを管理するソリューションも展示

7年ぶりにバージョンアップしたカラーマネージメントソフトウェア「ColorNavigator 7」も展示されていた。ColorNavigator 6とColorNavigator NXの2つを統合したバージョンで、新機能の追加などは行われていない。11月13日にはバージョン7.0.1がリリースされて現行のColorEdgeをほぼカバーできるようになった。

また、ネットワーク上でモニターを一括管理するソリューション「ColorNavigator Network」も展示。従来映像制作で大量のモニターを使われるプロダクションの場合、一台ずつ実機の前に出向いて調整する作業はかなり手間になっていた。そういった作業を、ネットワーク上に管理サーバーを置いて遠隔的に管理ができるものだ。

管理サーバーを通して遠隔的にモニターをそれぞれ調整したり管理したりすることができるソリューション「ColorNavigator Network」

EIZOブースのInter BEE展示内容


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[ DATE : 2018-11-26 ]
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