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[InterBEE2018]クラウディアンブース:容量無制限でデータを保存・管理できるオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HYPERSTORE」を展示

2018-12-04 掲載

■クラウディアンブース 360°全天球動画
RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

2018年12月1日より新4K8K衛星放送がスタートする。4K、8Kや広色域化、HDR化されたこれまでにない臨場感のある映像を家庭で楽しめる時代がきたのだ。その一方で、番組の制作現場では爆発的に増えているデータ容量に悩まされている。4K番組制作になってもこれまでと同じメディアアセットにテープストレージを使用する現場が多いようだが、テープは書き込み速度や寿命、データの活用などの制約を妥協せざるを得ないのが現状である。

そんなテープストレージを見直したいと考えている放送局の人たちから注目を浴びているのが、映像資産を制限なく保存できるオブジェクトストレージだ。オブジェクトストレージを扱うクラウディアンは今年もInterBEEに出展し、「CLOUDIAN HYPERSTORE」を展示。取締役COOの本橋信也氏になぜクラウディアンのオブジェクトストレージが選ばれているのか、話を伺った。

テープをデジタル化して、過去の資産を活用できる

――御社のスケールアウト型オブジェクトストレージと従来型のRAID技術を使ったストレージ装置と違うところを教えてください

3つあります。1つ目は容量が無制限。2つ目は多彩なデータ保護ができる。3つ目はメタデータを柔軟に活用できるという点です。

アメリカの放送局ではこの3つの特徴が大量の映像資産保管にとって重要ということに気がついて、採用が増えています。

左からクラウディアンのJennifer Lynn氏と取締役COO 本橋信也氏
――なぜ放送局は、クラウディアンのオブジェクトストレージを選ぶのでしょうか?

弊社のオブジェクトストレージ製品「HYPERSTORE」は、4Kや8Kの映像資産を制限なく保存できるスケールアウト方式を採用しています。データが増えたら、ハードウェアを追加していくだけでサービス停止なしに容量を増やせるストレージシステムを実現しています。多数のハードウェアにデータを分散して保存しますが、ソフトウェアが全体の統合制御をします。

4K8K放送の到来でデータがもの凄く増えて、誰も想像できない量になることが予想されます。どの程度のサイズにしたらよいのかわからないのであれば、基本的に容量に制限がない仕組みがあるストレージを使うことが重要ではないか?というのが私たちの提案です。

また、「HYPERSTORE」は、多彩なデータ保護を標準装備しています。何ペタバイトものデータを扱うことになると、データ保護が大変重要になってきます。例えば、1つのデータセンターに何か障害があったときに、データを置いていたデータセンターが壊れてデータを復旧できないといった事態は避けなくてはなりません。

そこで、弊社の製品にはデータ保護が標準装備されており、複数のデータセンターにほぼリアルタイムにデータの複製を置いておくことができます。仮にデータセンターやハードウェアに障害があっても、データは残りますし、サービスも継続できます。

さらに、画像や映像といったデータにカスタマイズしたメタデータを付与し、それをひとつのオブジェクトとして保存管理もできます。メタデータをセットにして管理できることで、画像や映像といったデータでも簡単に検索することができます。

テープをデジタル化して、過去の資産を活用できる

――ブースで紹介されています、42年分のアセットをデジタル化して活用するサタデーナイトライブというはどのような事例でしょうか

昨年もご紹介しましたが、アメリカNBCの長寿深夜番組「サタデー・ナイト・ライブ」が40年以上の歴史をもつ番組の過去資産をすべてオブジェクトストレージに移し替えてオンライン化しました。

オンライン化した理由として紹介されているのは、過去同番組にドナルド・トランプ氏が出演していたそうですが、2,000本近くのテープの中からトランプ氏の映像を探そうと思ったら大変に手間がかかりました。

そんな経験からテープストレージから離れる必要があると考え、データアーカイブをテープからクラウディアンのオブジェクトストレージに移行しました。そのデータ量は数ペタバイトにもなり、42年分のアーカイブデータが2つのデータセンターに保管されています。

また、S3 APIに対応しているMAMが使えます。すべてオープンなS3 APIに対応する製品を使うことで、たとえば、すべてのワークフローにおいて1つのメーカー製品を使わなくてはならないといった依存性をなくしています。

映像はどんどんと大容量になって人間が見て、手でタグ付けを入力していくのは容易な作業ではありません。そこで、AIを導入して、誰が映っているか?何が映っているか?というメタ情報をすべて自動でタグ付けして、それによって検索を簡単にしているというところをブースのデモで紹介しています。

――もう1つ紹介されている、自動データ保護と高速な検索を実現した米国公共放送局の事例とはどのようなものでしょうか

ボストンの公共放送局であるWGBHの事例になります。WGBHはこれまでハードディスクやテープ、メディアをインジェストして保存するワークフローでした。編集が終了したら、メタデータ用のデータベースを使って手作業で整理して、一応後で探せる形でアーカイブをしていました。国内の放送局とほぼ一緒の典型的な方法といえます。

また、これまでのワークフローでは、アーカイブになるまで数か月の時間がかかり、すぐに検索を活用できませんでした。オンプレミスとクラウドを使い分けてハイブリッドクラウドの使い方もしていました。そこで、HYPERSTOREを導入して既存のテープライブラリを置き換えてからは、ほぼリアルタイムにデータにアクセスできるようになり、メディア検索用の豊富なメタデータタグを統合することができるようになりました。

HYPERSTOREの導入によってメディアが入った瞬間にあらゆるデータを検索できるようになり、利便性も向上したという例になります。

Amazon Rekognitionを使った画像分析結果をメタ情報に追加

――メタデータの付加や管理の方法についてはどのような方法がありますか?

ブースでは、メタデータを付加する際にAmazon Rekognitionを使うデモを行っています。Amazon Rekognitionは、AWSクラウドに映像を送ると映像に写っている中身を画像認識や画像分析して結果を返してくれるサービスで、その情報をメタデータとして画像にタグ付けすることができます。この画像認識サービスにはいくつかの種類があり、有名人の認識サービスを使えば、政治、スポーツ、芸能、ビジネス、メディアなどの分野の有名人や著名人を多数識別できるようになります。

例えば、坂本龍馬の画像を識別させると、メタデータに坂本龍馬の名前が検出されます。人以外であれば、オブジェクト、シーン、顔の検出など、目的に応じてAIを使い分けることが可能です。

恐らく、テレビ局などでは、誰が写っているか?どのような場面で映っているか?といったメタデータが必要になると思います。HYPERSTOREは、このような強力な画像分析をアプリケーションとセットにして扱うことができるのもポイントです。

――「カレイダ アーク」とHYPERSTOREの連携のデモも行われています。どのようなことが可能になりますか?

カレイダ アークは、映像、音楽、写真、デザインデータなどの各種ファイルを一元管理するためのシステム製品です。オンプレミスでの運用が中心だった従来の製品に比べて、各種クラウドストレージとの連携機能を大幅に強化しています。

これまでに紹介しました米国の事例の場合では、非常に汎用的なMAMを使っています。HYPERSTOREはS3 APIと極めて高い互換性があるため、オンプレミスでもS3対応アプリケーションを利用できます。つまりさまざまなS3 APIに対応しているMAMが選べる。MAMを限定しないという特長があります。

そして今回、カレイダ アークがAmazon S3のAPIに対応したことから、弊社のオブジェクトストレージHYPERSTOREと接続することが可能になりました。

今回のシステム連携によって、カレイダ アークのメタデータやタグによる高速検索機能やファイルのプレビュー機能を使用し、HYPERSTOREに保管したデータの検索や取り出しを即座に行うことができるようになります。また、機密性が高いデータや利用頻度の高いデータはオンプレミスのストレージに保管し、その他の利用頻度が低いデータ等はクラウドストレージに保管するといった階層型管理をカレイダ アークで行う使い分けによってユーザーの利便性が大きく向上しそうです。

――HYPERSTOREのデータ保護についてもご紹介をお願いします

HYPERSTOREは、RAIDを使っていません。RAIDはハードディスクを束ねることができ、RAIDグループを作って中のハードディスクが何本壊れても復旧できるという技術でした。しかし、ハードディスクはストレージのコンポーネントの中で一番壊れやすい部品です。

弊社の製品は、ハードディスクが入っているサーバを束ねてストレージプールを作っており、サーバが何台壊れたときにデータを守れるかという観点からデータ保護を考えています。弊社では、サーバが2台まで壊れても大丈夫であることを最低限のポリシーとして考えています。24本のハードディスクがシステムからなくなっても、データは守られます。弊社では、ノード間RAIDという言い方をしています。

データの保護という意味では、RAIDを使わずにノード間を複製、もしくはノード間RAIDをする考え方と、ノードをネットワークさえつながっていれば、日本全国もしくは、世界各地に分散して、1つの大きなストレージプールを作ることができます。この特長を生かして、データの保護を簡単な設定でできるのもHYPERSTORE製品の特長だといえます。

――御社のストレージを導入されているところは放送局の事例が多いですけれども、中規模のプロダクションやケーブルテレビ局などはいかがでしょうか

弊社以外にもオブジェクトストレージは大手メーカーの製品も出てきており、最近注目を浴びるようになってきています。しかし、弊社がほかの製品と圧倒的に違うのはスモールスタートができる点です。スモールスタートには色々な定義がありますが、弊社の場合は汎用サーバ3台からスタートできます。

海外ですと、最初から数ペタバイトのようなお客さんが多いのですが、国内では数十テラバイトぐらいから始めたいというお客様も多くいます。そして、データが増えてきたら、ハードウェアを追加してペタバイトクラスとして利用したい。そのため、数十テラバイトから利用できるというのは、国内のお客様にとってたいへんに使い易いと思います。

――最後にオブジェクトストレージと聞くとコストが高いのでは?というイメージを感じる方もいらっしゃると思います。そんなイメージを払拭できるアピールがあればお願いします

コストは間違いなく安いです。従来のストレージよりも7割安いと言われています。なぜならば、ハードウェアは汎用的なサーバを使っている。非常に経済的で、たくさん流通しているサーバを使えるのでコストを抑えられます。

Amazonのクラウド環境が1GBあたり月額数円でサービスしていますが、HYPERSTOREは1GBを月額1円換算ぐらいで購入できます。自社内で運用すればクラウドよりも安いコストで、クラウドと同じことができるわけです。

そのため、すでに海外では多くのお客様が経済的にペタバイト級のデータを保存するオンプレミスストレージとして採用しているのです。


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[ DATE : 2018-12-04 ]
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