オリンパス株式会社は、水深15mの水中撮影が可能でF2.0のズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS Tough TG-6」を2019年7月下旬に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別53,000円前後。レッドとブラックの2色展開。

TG-6は、ボディー各部にシーリングを施し、電池蓋など開閉部はダブルロックにすることで、水中撮影も行える水深15mの防水性と砂や埃に強い防塵性を備えている。内部機構を保護するフローティング構造により2.1mからの落下テストもクリアし、最大100kgfの荷重にも耐えるボディーとなっている。さらに-10℃の耐低温性を実現し、ダブルガラス構造で結露にも強い。

開放F2.0のズームレンズに、「Hi-speed裏面照射型CMOSイメージセンサー」を搭載。イメージセンサー上にあるシールガラス両面には新たに反射防止のARコートを施し、ゴーストやフレアの発生を抑えている。画像処理エンジンには、同社の一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1X」にも搭載されている「TruePic VIII」を採用。RAWデータでの記録も行え、画像編集ソフトウェア「Olympus Workspace」を使って編集可能。

ARコートイメージ

レンズ先端から最短1cmまで近づけ、最大撮影倍率7倍を誇る4種類のマクロモード(顕微鏡モード、顕微鏡コントロールモード、深度合成モード、フォーカスブラケットモード)を備えたバリアブルマクロシステムを搭載。通常撮影で使うP/Aモードであっても、最短1cmまでの近接撮影が可能となった。

また、「水中ワイド」「水中スナップ」「水中マクロ」「水中顕微鏡」「水中HDR」の5つの水中撮影モードを搭載し、状況に応じた撮影設定に切り替わる。水中ホワイトバランスも3種類に進化し、水深に応じた色調が得られるほか、全周魚眼撮影が可能になる新製品のフィッシュアイコンバーター「FCON-T02」をはじめとしたアクセサリーが撮影の幅を広げるとしている。

カメラに搭載された「GPS」「気圧」「温度」「方位」の各センサーから取得されたトラッキング情報を、スマートフォンアプリ「OLYMPUS Image Track」上で映像とともに楽しめる「フィールドセンサーシステム」を備えている。カメラの電源がOFFであっても「INFO」ボタンを押すことで、現在の取得データが表示される。

フィールドセンサー使用イメージ

また、シャッター全押しの0.5秒前から10コマ/秒の連写撮影を行う「プロキャプチャーモード」を搭載。さらに「4Kムービー」に対応。フル画像読み出しから4K映像を作りだしている。また、FHDサイズで120fps、HDサイズであれば240fps、SDサイズなら480fpsのハイスピードムービーも撮影可能。

日付写しこみ画面イメージ

その他にも背面液晶モニターの解像度は104万ドットに向上し、屋外での使用を想定し、明るさ、彩度などもチューニングされている。また、静止画撮影時に画像上に日付を写しこめ、日付あり、なしを選択できるようになった。