ソニーは、シネマレンズとしてフルサイズ対応の大口径広角ズームレンズ「FE C 16-35mm T3.1 G」(Eマウント)を2020年春に発売する。希望小売価格は税別700,000円。

FE C 16-35mm T3.1 Gは、ズーム全域の開放絞りT3.1(F2.8相当)で高い光学性能とプロフェッショナルの動画撮影に求められる操作性を追求したシネマレンズ。フォーカス時に2つのフォーカスレンズ群をそれぞれ独立して動かすフローティングフォーカス機構により、被写体との距離によって変化するレンズの諸収差をフォーカス全域において効果的に抑制。

超高度非球面(XA-extreme aspherical)レンズを2枚、非球面レンズ3枚を効果的に配置、諸収差を補正することで、ズーム・フォーカス全域で画面周辺まで高い解像性能を実現するという。ED(特殊低分散)ガラスを2枚採用することで色収差を抑制。ナノARコーティングがフレアやゴーストを抑制。11枚羽根による円形絞りを採用。

FE C 16-35mm T3.1 G(左)、デジタル一眼カメラ用レンズ(右)

FE C 16-35mm T3.1 G(左)、デジタル一眼カメラ用レンズ(右)

3連リング(フォーカスリング、ズームリング、アイリスリング)を採用。フォーカスリングは、マニュアルフォーカス時の繊細なリング操作にも反応が良いリニアレスポンスMFを採用し、回転角が広く距離目盛を搭載。ズームリングは、回転方向の反転設定が可能。アイリスリングは、クリック切換スイッチにより、静止画、動画撮影時にクリック感の有無を設定可能。3連リングに0.8mmピッチギアを搭載しフォローフォーカスなどが使用できる。さらにマットボックス(114mm径)やレンズサポートにも対応。

サーボ/マニュアルの切り替えスイッチを搭載

また、サーボズーム機構を搭載。マニュアル操作時にはサーボユニットを取り外しできる。静粛なAFを実現し、FX9との組み合わせにおいてマニュアルフォーカスでは困難だった浅い被写界深度でのオートフォーカス追随ができ、新しい映像表現が可能だとしている。FX9などの対応カメラとリモートコントローラーまたはスマートフォンと対応アプリケーションとの組み合わせにより、カメラ本体からズーム・フォーカス・アイリスのコントロールが可能。