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[Inter BEE 2017の歩き方]Dコース:三脚・スタビライザーの世界 〜ジンバル/スタビライザー/三脚コース

2017-11-09 掲載

Dコース:三脚・スタビライザーの世界

カメラは放送局の取材でも2~3kgほどのカメラで十分なクオリティを発揮できるようになり、かなりの部分が小型ビデオカメラに置き換わっている。三脚もカメラの小型化に合わせて小型・軽量化が進み、ハンドリングもしやすくなってきた。ブレの目立つ望遠での撮影や、同ポジでフィックス撮影が必要な場合を除くと、機動性がある手持ち撮影で十分という現場も多い。

撮影スタイルもカメラマン、照明、音声という構成から現在ではカメラマン1人が撮影に関わるすべてを受け持つということも珍しくはない。こうした現場では移動のことも考慮すると極力装備は少なくする傾向にあり、ロケ車に三脚は積んであるもののほとんど稼働していないというのが現状ではないだろうか。またステディカムのようなスタビライザーもカメラ側に搭載されるようになり、こうした機構に対応していないカメラ用の製品にシフトしてきた。

スタビライザーのメーカーはドローンのメーカーから派生したところも多く、センサーやサーボモーターなどを駆使した電子式が主流となっている。三脚やスタビライザーはカメラやレンズの技術発展に伴い、その必要性に変化が起きているといえよう。

従来電動雲台というと監視用やお天気カメラと相場が決まっていたが、イベント会場やスタジオにも設置するようになってきた。これは、バーチャルスタジオの普及や省力化などと共に天井の比較的低いオフィスビルの一室でも放送できるというメリットもある。これらは照明機材がLED化することで消費電力が少なくなり、タングステンなどに比べ発熱も少なく、灯体もフラットかつ小型・軽量化されたことも一因といえるだろう。

Vintenではこうした用途向けの電動雲台としてVantageをμVRCというコントロールシステムとともにNABで披露しているほか、パナソニックやソニー、JVCケンウッドではカメラと一体になったシステムを発表している。国内でこうしたシステムがどれだけ受け入れられるか未知数ではあるが、カメラやレンズのほか、照明機材など撮影を取り巻く機材の進化が三脚やスタビライザーを含め様々な部分で影響を与えるようになり、今年は撮影環境やスタイルが大きく変わる節目といえるだろう。

01 昭特製作所[#8210]

VRトラッキングシステムやリモコンシステムを出展する。昭特製作所はスタジオペデスタルからハンディカメラ用三脚、クレーンなど長年放送局を中心に手掛けてきた。バーチャルスタジオが放送局に採用されるようになり、センサーやコントロールシステムを含むVRトラッキングシステムを開発し、国内唯一のメーカーとなっている。このシステムはペデスタルをはじめとしてクレーンやレンズ周りのエンコーダーなども含んでおり、トータルでサポートできる。

リモコン雲台を使った単体でのコントロールのほか、複数のリモコン雲台をコントロールできるタッチスクリーンコントロールシステム「TR-XT」により、小型パンチルトヘッド「TG-27」やペデスタルハイトドライブ「TI-12」を一元管理できる。三脚に関しては、以前は小型ビデオカメラ用の三脚も扱っていたが、現在はハンディカメラ用以上のグレードになっている。

02 RAID[#7110]

RAIDはRED DIGITAL CINEMA社製品を中心に撮影から後処理にかかわるトータルシステムを出展するが、カメラサポート関連のFreeflySystems社の「MōVI Pro Handheld Bundle」や、INOVATIVのプロ仕様機器カートなども出展すると予想される。MōVI Pro Handheld Bundleはドローンのスタビライザーを応用した手持ち撮影用のカメラサポートシステムで、サークル上のハンドルグリップにバッテリーインジケーターを備えており、スマホ用のアプリによりパンやティルト、ロールなどのセッティングが行える。

INOVATIVプロカートはいわゆる機材用台車だが、オプションを装着することで、三脚ヘッドにカメラを搭載した状態でメンテナンスを行うことが可能。もちろんその状態で撮影も行うことができる。日本でもカメラとVTRが別々だった時代には撮影カートとして販売されていたこともあったが、現在ではこうした撮影カートの取り扱いは少なく、貴重な存在といえるかもしれない。

03 MILLER[#5605]

MILLERはIBCでMiller CompassXシリーズのCX2、CX6、CX8、CX10、CX18の5機種の三脚を発表。こちらが出品されるだろう。CompassXシリーズは、上位機種のArrow xシリーズと同等の16ポジションのカウンターバランスを搭載しているのが特徴。より細かな重量バランスを実現できるようになっている。全体としてはCompassシリーズのデザインを踏襲しつつ、スライドプレート部分の機構の変更により小型軽量化されているモデルだ。

CX2やCX6の耐荷重量は0~8kgおよび0~12kgで、3/3+0のパン/ティルト対応でボール径は75mm。CX8およびCX10の耐荷重量はいずれも0~12kgで、5/5+0のパン/ティルト対応でボール径は75mmおよび100mm。CX18の耐荷重量は0~16kgで、5/5+0のパン/ティルト対応でボール径は100mmとなっている。

04 スリック[#5409]

ビデオカメラ用三脚のDAIWAブランド製品から海外ブランドのスライダーやスタビライザーなど様々なカメラサポートシステムなどを出展予定。新製品としてはショルダータイプのカメラサポートシステム「Aputure V2」リグキットやDAIWAブランドの三脚DSVシリーズなどに注目だ。

ユニークな製品としては、合同出展のケンコープロフェショナルイメージングが展示するドローンによる照明システムの「Drone Lights」が面白そうだ。これはドローンにLEDライトを搭載することで動きのあるライティングを可能とするもので、被写体をフォローしたり人手では難しい位置からのライティングが可能。ライトはコンパクトタイプの「SECA2200D」とON/OFF/ストロボ/ディミングを含む遠隔操作が可能な「STELLA PRO5000D」、「STELLA PRO10000D」の3種類がある。

05 銀一[#5305]

スチル系のプロカメラマン御用達の銀一は、デジタル一眼による動画撮影が流行したころから積極的に動画関係の機材を扱っている。スライダー撮影に欠かせないSyrpからは「ジーニー」や「ジーニーミニ」をはじめ、先月発売となった「プロダクトターンテーブル」、「マジックカーペットカーボンファイバー」を展示。マイクロホンのRØDE Microphonesからはワイヤレス新製品の「Performer Kit」を出展。そのほかにはハンドル類のCamCaddieやReally Right Stuffのスライダーやボールヘッドなどを展示する。

また、銀一は今年の夏からDuclos Lenses社と日本国内代行業務を開始。Duclos Lenses社はレンズの改造やリペアを行う会社で、すでにメーカーが修理を終了したレンズやメーカーが存在しない往年の名機などを主な対象としている。またスチル用レンズをシネ用に改造したり、劣化したレンズの再コーティングなどのサービスも行う。銀一が窓口のため、すべて日本語で対応し、実際の作業は米国のDuclos Lenses社で行っている。もちろん現行レンズの改造も対応可能で、例えばキヤノンのCN-E15.1-47mm T2.8Lのマルチマウント化は295,000円(送料や保険料込み)でニコンFマウント、ソニーEマウント、PLマウントなどに対応可能(付属マウントは1種類のみ、追加マウントは別売)。

06 平和精機工業[#4308]

新製品は、スマートクイックリリースアダプター「AP-X」。12月11日に出荷開始予定で、希望小売価格は税別9,000円。AP-Xは重量300gと前モデルの「AP-5」よりも約25%の軽量化を実現し、セットアップも素早くできるようにブラッシュアップされたモデル。三脚やスライダーやスケータードリー、リグ、一脚などに取り付けることで、カメラがワンタッチで着脱可能。スライドプレートのロック/解除動作がすべて左手で行えるようツマミを配置しており、右手にカメラを持ったままセットアップが行える。

自立式一脚の「HFMP KIT」やエントリーモデルの小型カメラ用三脚シリーズ「TH-X」、今年のNABで発表された小型ビデオカメラ用ズームリモコン「ZFC-L」などの近年発売された製品も注目だろう。TH-XはTH-650HDの後継という位置づけで、ボール径が70mmから65mmになり、フラットベースとしても使用できるデュアルヘッド仕様になっている。これは同社のALLEXシステムと組み合わせて使用するための改良で、ほかにもスライドプレートがマンフロットやザハトラーACEのプレートと互換を持たせている。なお、アクセサリーとして「TH-X」や「LIBEC ALLEX」専用のドリー「DL-2RB」が用意されている。

07 マンフロット[#4201]

マンフロットは三脚メーカーのリーディングカンパニーとして現場の環境に応じた様々な三脚を開発しているが、近年ユニークな機構やデザイン採用する三脚メーカーとして注目を集めている。今年も窒素ガスを充填したピストンをカウンターバランス機構に採用した「Nitrotech N8」をNABで発表。こちらがInterBEEで展示される。0~8kgの無段階カウンターバランスを軽量・小型サイズで実現し、さまざまな重量や構成のカメラを一台の雲台・三脚で使いたいビデオグラファーに最適な製品といえるだろう。

また、ビデオカメラの収納・運搬用のナイロン製ビデオケースCCシリーズに高さのあるビデオカメラに最適化されたビデオケース「PL CC-192N」を展示する。キヤノンのEOS C100、EOS C200、EOS C300、EOS C500やソニーのPMW-F5、PXW-X200などに対応する。

08 イデオモータロボティクス[#3502]

イデオモータロボティクスは、ドローンやマルチコプターを使用した空撮機材の専門の会社。FreeflySystemsやGryphon Dynamics、DJIなどのドローンのほか、ドローン撮影に必要なフライトコントローラーなどの関連商品も扱っている。

目玉の展示は、FreeFlySystems社の最新3軸デジタルカメラスタビライザーの「MoVI Pro」。最大6.8Kgまでのシネマカメラを搭載可能で揺れない映像撮影が可能。もう1つがFreeFlySystems社の最新のシネマグラフィ・ドローン「ALTA6」。高価なシネマカメラを扱うために、安全性と信頼性の高さを優先して開発が行われているのを特徴とする。水中撮影や海洋研究、水中調査等に利用できる水中ドローン「BlueROV2」も出展。水中のヘリコプターのように全方向へスムーズで安定した移動ができる。

※掲載しているブース写真は過去に開催されたイベントのものです。
Cコース [Inter BEE 2017の歩き方] Eコース

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[ DATE : 2017-11-09 ]
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