PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [NAB2018:Grass Valley]クラウド対応EDIUSの展示やRioの今後の展開を紹介

News

[NAB2018:Grass Valley]クラウド対応EDIUSの展示やRioの今後の展開を紹介

2018-04-23 掲載

Grass Valleyプレスカンファレンス動画

360°全天球動画
RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

これまでのEDIUSのレスポンスと変わらないクラウド対応のEDIUSを展示

一番目を引いたのは、アマゾンウェブサービス(AWS)で動作するEDIUSのクラウドバージョンだ。ブースに展示されていたクライアントはMacBook Proの2015年版で、一見macOSでEDIUSが動作しているように見えるが、実際にはリモートデスクトップで動作している。実際に触ってみると、クラウドにもかかわらずディレイがなく、手元のPCにEDIUSをインストールした状態で使っているのと変わらないといった感じだ。リモートデスクトップで動作をするので、Androidでも操作は可能。しかも、ネットの帯域は、1Mもあれば動かすことができるという。

Mac版がリリースされていないEDIUSのMacBook Proでの動作を実現 MacBook ProのOSはもちろんmacOSだ

従来のクラウドのEDIUSは「やっぱりちょっと遅いね」とか「サクサクうごかないね」と評価されることがあったが、それから丸一年半かけてチューニングを続けて、ようやくベーターサイトのユーザーからも「これなら使える」と言われるものが完成したという。

また、これまでのバージョンはアマゾンのストレージゲートウェイというクラウドのストレージとEDIUSの間で中間の受け渡しをするためのサーバーを置いていたが、NABで展示をしたEDIUS9.2からS3を直接見るためのブラウザをサポート。大きなファイルでも入れることができて、即編集を実現するように改善されている。

実際に、その場でiPhoneのカメラでその場の様子を撮影した映像をアップロードして、クラウド版のEDIUSで編集できるまでのレスポンスを実演していただいた。

iPhoneのカメラで5秒ぐらいのカットを撮影。iPhoneでS3サーバにアップロード。昼間の時間帯は通話している人が多いのでアップロードに時間がかかるが、取材時は夕方だったために順調なスピードでアップロードができた アップロードが完了したら、クラウドのEDIUSで開く。ソースブラウザを開くとS3サーバの中身を確認することができる。iPhoneの映像をクラウドのEDIUSで開くことができた

このデモで感じたことは、何か起きたときにすぐに撮ってアップロードをすれば瞬時に開けて編集ができる形になるということだ。例えば、事故現場で撮ってすぐにアップロードをすれば、これまで以上に短時間で編集から放送までを実現できそうだ。

クラウド版の料金は、EDIUSのクライアントのライセンス料金とクラウド上に置くためのライセンス料が一端末で月額20万円程度で、それ以外にS3サーバの容量が必要になる。

例えば、地方局の高校野球の収録業務は大量の機材を持ち込んで関西で行われてるが、今後は撮影した素材をクラウドに上げることにより、地方局の地元で編集をしてそのまま放送できるようになる。このようになれば、機材費だけではなくて人件費や交通費を考えてもトータルの費用は抑えられる。また、オリンピックなどでも一ヶ月間限定でEDIUSを借りたいといった使い方も考えられるとのことだ。

EDIUSとRioが義兄弟へ

今年2月にBeldenがSAMを買収してGrass Valleyと統合することになったが、NABの会場でその続報を聞くことができた。価格は3,000万円から、8K120p対応で1億6,000万円までの放送・映像制作向け|4K/8Kハイエンド編集システム「Rio」がグラスバレーに統合されてどのようになるのかが注目となっていた。

ブースでは、EDIUSとRioが並べて展示されていた

まず、Rioの開発はやめることはないとのことだ。RioはEDIUSと義兄弟になるという。プロジェクトファイルを完全に共通化し、EDIUSで編集をしたものは即Rioでフィニッシングできるようになる。例えば、EDIUSはオフラインで使って、最後のフィニッシングや最後のひと味をRioで付けて完パケというワークフローが今後増えていくかもしれない。

Rioの開発は引き続き継続し、次期バージョンの4.5を5月に出荷予定。SAMにはGo!と呼ばれるブラウザベースの編集機もあり、これからはGo!、EDIUS、Rioと3つのラインナンプが揃う。松、竹、梅のような関係で、すべて上位互換性を実現するファミリーが年内に完成する。

フルIP接続の「GV K-Frame X」を展示

フルIPのスイッチャーのエンジン「GV K-Frame X」も注目を集めていた。世界初のフルIPで4Kのプロセッシングができるビデオ制作エンジンで、4Kで192インプット、96アウトのプロダクションスイッチャーを実現できる。カメラからスイッチャー含めてすべてIPのプロセッサーでシステムが組めるようになる。


[ Category : , ]
[ DATE : 2018-04-23 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[InterBEE2019]グラスバレーブース:日本開発の編集システムEDIUSとRioの最新バージョンや、8Kリアルタイム編集システムを展示

グラスバレーは放送事業に携わって今年で60年を迎え、End to EndのIPソリューションとしてスイッチャーやリプレイシステムなどのスタジオシステム機器や、東京オリンピックでの活... 続きを読む

[NAB2019]ナブブラリVol.08(動画)

NAB2019の会場で気になったところをぶらぶらしながらレポートするコーナー。Grass Valleyブースからお届けします。 ... 続きを読む

[NAB2019]ナブブラリVol.07(動画)

NAB2019の会場で気になったところをぶらぶらしながらレポートするコーナー。Panasonicブース、JVCケンウッドブース、Grass Valleyブースからお届けします。 ... 続きを読む

[NAB2019]Grass Valleyプレスカンファレンス(動画)

NAB2019のGrass Valleyプレスカンファレンス動画です。 ... 続きを読む

[InterBEE2018]グラスバレーブース:ライブプロダクションやニュース編集ネットワークなど、実際の業務に合わせたシステムを展示

グラスバレーブースレポート グラスバレーは11月に公開されたDolby Vision対応や、業界最高クラスのデータ圧縮機能などの新機能を多数搭載したカラーグレーディン... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2018]Vol.04 注目の360°VRの課題は、どこで、なにで、なにを見るのか

txt:稲田出 構成:編集部 AR/MR/VRがもたらす未来とは テレビは4K/8Kの時代を迎え、解像度的には一般の視聴には充分といえる状況になってきた。テレビの進歩は... 続きを読む

[After Beat NAB SHOW 2018]Vol.03 これまでの放送と、これからの放送〜HDRとSDRがもたらすものとは

txt:稲田出 構成:編集部 これからのHDRとSDRワークフローに必要なモノ 次世代の放送として4K/8Kが目前に迫り一部では開始しており、時代も変化を迎えている。従... 続きを読む

[NAB2018:AJA]KONAやKUMOシリーズの新製品、HDRイメージアナライザーを参考展示。日々変化する映像業界の先端を行く製品ラインナップを展開

AJAブース動画 360°全天球動画 RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google Chro... 続きを読む

特集記事

Inter BEE 2019 Inter BEE 2019
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2019の歩き方 InterBEE 2019の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
フィルム撮影の経験をしたい人に向けてフィルム撮影で必要な各種の工程について解説していく。
IBC2019 IBC2019
欧州最大の業務用映像・音響の専門展示会「IBC2019」をレポート。
新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
BIRTV2019 BIRTV2019
中国・北京の中国国際展覧中心で開催された展示会「BIRTV 2019」をレポート。
SIGGRAPH2019 SIGGRAPH2019
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2019をレポート。
QBEE2019 QBEE2019
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
4K・8K映像技術展Report 4K・8K映像技術展Report
東京ビッグサイト青海展示棟にて開催された4K・8K映像技術などの最新技術が一堂に出展する「通信・放送Week2019」をレポート。
DSJ2019 DSJ2019
幕張メッセで開催された国内最大のデジタルサイネージの展示会「DSJ2019」をレポート。
Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019 Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019
米国ハリウッドのパラマウントスタジオ内で開催された映画撮影機材の専門展示会「Cine Gear Expo」をレポート。
After Beat NAB SHOW 2019 After Beat NAB SHOW 2019
東京・秋葉原のUDXにて開催されたAfter NAB Show 2019をレポート。
NAB2019 NAB2019
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB2019」をレポート。
SXSW2019 SXSW2019
テキサス州オースティンで開催されたSXSW2019をレポート。
CP+2019 CP+2019
パシフィコ横浜にて開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+2019」をレポート。

トップ > 特集 > [NAB2018:Grass Valley]クラウド対応EDIUSの展示やRioの今後の展開を紹介