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[Digital Cinema Bülow VII]Vol.07 Cine Gear探訪2:栁下隆之編〜LEDの進化でライティングの自由度が高まった

2018-06-06 掲載

txt:栁下隆之 構成:編集部

Cine Gear Expo 2018に行ってきた!

過去に機材輸入販売会社の社員として来訪したCine Gear。立場が変われば見たい対象も大きく変化する。新商品を開拓となれば、コストの事もあるので中々自分の興味本位という訳には行かないが、フリーランスの撮影部という視点ならば、それはなんでもありで、自分の興味のままに見て回る事が出来たという訳だ。

久しぶりの訪問となったが、とにかく来場者の多さに驚いた。現地で会った常連組の話では、昨年より断然多いとの事だったが、ARRI ALEXA LF、Sony VENICEなどそれなりにホットな話題も多い年なのであろうと勝手に解釈してみた。

ラージフォーマットセンサーには、それに対応したレンズと、それだけで2つのトピックスである。特機関係は電子制御のジンバルを含め、技術の進化で様変わりしたし、照明はLEDチップの高性能化で演色性の向上と種類の幅広さからライティングの自由度が高まった。しばらくご無沙汰していた米国の映画・CMの最新機材事情から、私の興味のあったものだけお伝えしたい。もちろん詳しいレポートはいつもの通り、編集部と諸先輩方にお任せです。

スモールチームで俊敏な撮影を好む筆者としては大型機材は二の次で、一番気になったのはライティングとレンズ関係。特にライティングはCine Gearならではの出展者の充実ぶりで、とりわけチップが進化し続けているLEDは見所満載であった。

高演色+バイカラー(デイライト+タングステン切り替え式)は、フラットパネルからスポットまで幅広く見る事が出来た。とりわけフラットパネルは今までの1×1灯体に代わり便利なアイテムで、既に筆者も3灯導入済みなのだが、より演色性が高く、薄さと柔軟性に強度を兼ね備えた製品を数多くみる事が出来た。


■Aladdin

Aladdin社のFABRIC-LITEは900mm×900mmで、200wと350wの2タイプ。周囲にグロメットが打って有り、パネル同士をマジップテープで繋いでからフラッグフレームに固定することで大きな面光源として使用できる。

FABRICの名の通り単品では厚手の布にポツポツと装飾が付いている様な感じで、固定にフラッグフレームが使える様にグロメットを配置して有る事がアイデアに感心した。会場でみたフラットパネルの中では、大きな面光源の設置にもっとも向いていそうな製品だった。

バッテリー駆動出来る点も仕込み用にはいわゆる1×1のライトもラインナップ。オプションで半球型のデフューザーが用意されていて、ブームポールに取り付けた状態で展示して有った。移動撮影にフェースライト的な位置付けだろうか?光量の増加と軽さの進化で、使い方の多様性を感じた。


■Brightcast

Brightcast社でも複数枚のパネルを連結して使える製品を展示。こちらもパネル同士の固定はマジックテープだが、専用の布製の枠にはめ込む方式をとっている。一度はめ込んでしまえば折り畳んで持ち運べる。もちろん個別のパネルとしても運用可能で、小型のパネルも欲しいけど、広い面も欲しいという方向け。足で踏んでも壊れないというのをやたらアピールしてくれた。


■PROFOUND

もう一社気になったのはPROFOUND社のProFlex。他社の物よりパネル自体の柔軟性が高く、コントロールボックスが小型で金属製なので、頑丈そうな印象を受けた。こちらも足で踏んでも壊れないデモを行っていた。この手のモノでは流行りなのだろうか?

コントロールボックが堅牢かつスタイリッシュで、調整ダイヤルも不用意に触れてしまい難いデザインになっていてチープさも無い。ガジェット好きはそそられる感じで価格は1,000USD程度との事。


■Boling

フラットパネルでは無いが、もう一社面白い製品がBoling社のAllspark。ハンディサイズのLED3灯をマグネットでホルダーに取り付ける構造で、合体させても取り外して単体でも使う事が出来る。

例えば2灯は合体させてメインにしつつ、一灯は外してキャッチライトにするなども可能。ホルダーに取り付けてある状態では、1個のバッテリーで3灯同時駆動かつ調光も連動している。3灯まとめて調光しても光量が落としきれない場合には、灯体を分離すれば良いわけで、応用範囲が広い点でロケ用ライトには便利そう。


と、自分の気になった製品だけ取り上げてみたが、他にも多種類のLEDライトを見る事が出来た。発熱が少なく、バッテリーで長時間駆動できる事に加え、照度と色温度の可変、そして軽いという事。今までの照明の概念を取り払って、新しいノウハウ構築が必要になってくる。Cine Gearではその辺のアクセサリーが増えた事を実感させられる展示も多く、使い手側に工夫が求められる部分にワクワクしてしまうのは筆者だけではないだろう。

次回はカメラ周りの気になったアクセサリーをいくつか紹介したい。

txt:栁下隆之 構成:編集部
Vol.06 [Digital Cinema Bülow VII] Vol.08

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[ DATE : 2018-06-06 ]
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