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[Digital Cinema Bülow VII]Vol.09 Cine Gear探訪4:岡英史編〜大人の遊園地で刺激的な日々を満喫

#Report NOW! #cinegear #CineGear2018

2018-06-12 掲載

txt:岡英史 構成:編集部
■Cine Gear EXPOブラリ

まさに映画業界裏方の遊園地!

Paramount Pictures

「Cine Gear Expo」を一言で表現するなら面白い!に限る。特に新しい物好きやガジェット好きには堪らない展示会と言い切って良い。もっと言えばDIYを得意にしている方(と言っても本当に色んな意味でイチからから物を作ろうとする方)には間違いなく体験して貰いたい大人の遊園地と言って間違いない。

NABに参加した方なら日本と世界(ここでは主にアメリカ)との違いを感じている方もいると思う。それはガジェットの種類の多様性とその使い方なのかだ。色んな機材をどう扱えばどういう映像が撮れるのか?もちろんそれはバジェットの制約という物が根底にあるのでそれ以上の事はできないのはCMも自主映画も同じ事だ。

予算に合わない場合でも創意工夫で表現することができる。その為には色々な道具を知っている必要がある。筆者も一倍強い方興味があると自負しているが、それでもまだまだ先輩諸氏の方から比べればまだまだである。NABではその新技術を学ぶことができるがCine Gearはそれらを使いこなす技術力・創造力を鍛えてくれる空気感がある。

セットそのままに特機展示はイメージがしやすい

Cine Gearは読んで字の如く、展示される機材も必然的に映画関連がメインとなってくる。ブロードキャスト的な機材は本当に何もない。SonyやPanasonicでさえハンドヘルドカメラは展示していない。筆者はどちらかと言えばそのブロードキャストに近いところで仕事をしているので、映画での専門技術に関してはしっかりと口を出せる立場ではない。ましや今回は初参戦という事も含めて細かい紹介は抜きにして個人的な感想を含めた雑感的な物を書いて見たい。

スタジオセット

とにかくCine Gearの会場となるParamount Pictures Studioはでかい。街の一区画丸ごとの大きさと思える程。その中での展示は大まかに言えばStarge(スタジオ)内とオープンの2ヶ所でやっている。先ずはそのスタジオセットでの展示から見てみたい。

入場門から一番近いStarge#17の入口にはかなりの面積でARRIが陣取っている。日本にはまだ1台しか無いALEXA LFがこの会場内に24台もあるのがその存在感を感じさせる。その反対側にはFUJIFILMが鎮座。ここで興味深いのはMKレンズをMFTマウントに改造した物で、これがあればGH5始めHC300等のカメラでもMKレンズを使える事に。残念ながら純正品では無くサードパーティー製となる。

撮像ユニット独立型のSony VENICE。今回が初お目見え

Sonyは今回VENICEのエクステンションシステムを参考出品。ボディとマウント(センサー)を分離できるシステムを展示していた。このカメラはジェームスキャメロンが「アバター2」「アバター3」で使うためにSonyと共同で開発した物で、今のところ10ftのワイヤーで繋がっているが画質劣化はゼロとの事だ。ユニット部分を持たせて貰ったが殆どDSLR程度の重さだ。

ATOMOSやBlackmagic Design等のおなじみのブースもある。今回は、ProRes RAWが話題だ。映画の世界にどう受け入れられるかも見所だ。その正面のブースはやはりいち早くProRes RAWを取り入れたPanasonic AU-EVA1の展示に力が入っていたのが印象深い。

もう一つPanavisionもハリウッドの顔らしく、非常に大きくブースを構えていた。日本では実機を目にすることは、難しく、映画のエンドロールにその文字を見ることが多いがここでは実物を見ることができる。

そして他の展示会と違ってこの会場はカメラや撮影機材以上に照明機材が多い。当たり前の事を当たり前のように揃えている辺りが逆に面白い。20kWや30kWの放電管の玉の展示などは初めて見たがそれ以上にLED照明が多い。その中には今までの放電管と同じ大きさの筐体を使用するような5kWや10kWの物もあるがそれ以上に多いのはフレシキブルな布地に貼り付けて色々な明かりを作るシステムが多く展示されている。どう見ても昨年BIRTVで見た物とそっくりなのだが、やはりその辺のメーカーがOEMで制作している物だった。中国をコピー品の国と言うのは、すでに前時代なことなのである。

オープンセット


LED照明はパネルからフレックスタイプまで本当に千差万別だ

Cine Gearの一番面白いのは室内展示じゃなくて外の展示だ。映画セットそのままに通路の左右に色々な機材展示がある。特にクレーンやワイヤーカム等の大型機材が軒並み並んでいるのは圧巻だ。勿論機材はそれだけではない。ZEISSやLeicaのハイレンジのレンズや、Cooke等の話題のレンズが一同に全てのラインナップを試すことが出来る。そこにセッティングされているカメラは前述したARRI ALEXA LFが1台は必ずある。新しいセンサーには一番に食いつく住民がここには沢山あるので納得できる。

一昔前は安いガジェットと言うだけだったTILTAも今や新機能を沢山積んだRIGに変わった 日本のメーカーももちろん出展している。AZDENは此方でもメジャーブランドだ

オープンスペースと言うことで、やはり照明機器の展示は非常に多い。特に初日は照明効果の展示をわかりやすい様に夜の20時まで開催している。基本はLEDライトがメインだがその出力の大きさはもはやこれがLEDだとは感じさせない。勿論タダ光らせているだけではなく、セッティングも各社色々な細かい業を使っていて非常に興味深い。

今回夜の部は照明部の方々と一緒にまわったのでその細かい違いを解説して貰ったが良い勉強になった。やっぱり餅は餅屋って事だ。とにかく展示物が多すぎて今回はその量に完全に圧巻されてしまった。

スタビライザーオーナーならこのトラッカーの意味が良く解るはずだ。日本に入って欲しい1台 追走撮影用のE-BIKEもそのカメラの大きさによって色々なタイプがある NABで一押しのデジブームも改めて振り回すことが出来た。これは買いなガジェット
 ヘリコプターの展示まである(空撮ユニット付き)

総評

とにかく刺激的な2日間だった。筆者も何年も前から色々な方からお誘い受けていたし自分でも行きたかったのだが、自分に色んな言い訳を課せて行かなかった様な物だが、今回の参加でまた一つ面白さが解ってしまった。

NABとCine Gearの大きな違いはブロードキャストとシネマと言う括りよりもNABから映画に関する部分をそっくり切り抜いてパッケージ化したのがCine Gearと言う感想だ。なのでその分中身は非常に濃く、映画と言う枠の中だけならNABではなくCine Gearだけで十分だ。照明やクレーン等の大型機材からスタビライザー系の移動ガジェットが実際にさわれてトライできるのはガジェット好きには堪らないはず。NABで発表された技術をCine Gearで実際に現場に近い環境で触れることが出来ると言うのが今回初参加の総括と言う事で来年も参加出来ればと考えている。

txt:岡英史 構成:編集部
Vol.08 [Digital Cinema Bülow VII] Vol.10

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[ DATE : 2018-06-12 ]
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