PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [BIRTV2018]Vol.03 BIRTVでしかお目にかかれない機材たち
News

[BIRTV2018]Vol.03 BIRTVでしかお目にかかれない機材たち

#Report NOW! #BIRTV

2018-08-30 掲載

txt:小寺信良 構成:編集部

聞いたことのないメーカーの製品がおもしろい

BIRTVの展示は、ほぼ中国国内へ向けての製品アピールであって、必ずしもインターナショナルなショーではない。かといって世界を意識していないというわけではなく、国の威信をかけて世界と同じ水準に行くのだという強い意志を感じる。

カメラ系はまだまだ日本企業のブースが多いのだが、展示では多くのリモート雲台が使われていた。ふと見ると、聞いたことのないメーカーのカメラコントローラーがあった。自社ブースも出して展示を行っていたので、お話しを伺ってきた。

KXWELL

キヤノンブースに置かれていたKXWELL「KX-RP8800U-J2」

KXWELLは中国の放送局用システムを作っているメーカーだ。シンガポールに海外向け代理店はあるそうだが、ほとんどは中国国内だけで使われており、特に文教やETV系でよく使われているという。

多彩なカメラコントローラを展示するKXWELLのブース ブース内で最も多機能なスイッチャー・コントローラ製品を見つけた。モデル名も表示されていない新製品だが、スイッチャー、ミキサー、カメラコントローラが一体化されたコントローラ製品である。

フェーダーの右側がカメラコントローラで、10台のリモートカメラのマニュアルコントロールのほか、ポジションメモリーもできる。右上のジョイスティックはカメラ雲台の制御だけでなく、横のボタンで機能を切り替えることにより、カメラのフォーカスや絞り、ズーム等もコントロールできる。

左半分はスイッチャー部で、10入力の1M/Eだ。4系統のキャラクタージェネレータ入力を備え、2Keyが使える。ミキサーはステレオ3入力で、マスターフェーダーが一番左側というのが変わっている。外部にDDRレコーダを接続すれば、録画のコントロールも可能だ。

本体とはEtherかRS422で接続される。残念ながら本体は見せて貰えなかったが、基本的には自動雲台とコントローラの会社なので、スイッチャーとミキサー、DDR部分は他社製品をリモートで動かしているだけだろう。それでも、放送に関わる全ての装置を1つのコンパネでまとめて制御するという考え方は、放送の専門家ではない学校の先生達が扱うにはわかりやすく、合理的である。

かなり大型のカメラも載せられる「KX-PD50VR」。雲台側にカメラタリーもある レール上をプログラムで動くロボットシステム「KX-RC1000」

DJI

プロ機の世界で成功した中国企業の一つ、DJI

DJIブースでは、カメラコントローラの「Master Wheels」が人気を集めていた。すでに発売されている製品だが、なかなか現物を触る機会のない商品でもある。

ブースで注目のMaster Wheels

こうしたホイール形コントローラの原点は、ワイヤーカムである。ワイヤーカムでは、各ホイールはギヤを通じてワイヤーに繋がっており、それを巻き取ることでヨー、ピッチ、ロールをコントロールする。

DJIのMaster Wheelsはワイヤレスではあるが、コントロールに遅延は感じられず、かなり滑らかにコントロール可能だ。またホイールの回転に対する動作スピードが手元で簡単に無段階で変えられるのは、大きなメリットだ。

車の後部座席にセットされたMaster Wheelsを体験

リモート雲台が標準となる時代が到来する可能性を感じた

今回多くのブースを見て回って感じたのは、スタジオユースのカメラのリモート製品の多種多様性だ。ドローンから派生したジンバル文化の中心地ということもあるだろうが、もはや三脚文化をバイパスしていきなりリモート雲台の世界が標準化してしまったようにも思える。あと数年で「日本人はまだ人がカメラ振ってるの?」と笑われる時代が来ないとも限らない勢いだ。

これは裏を返せば、中国の映像業界の急成長ゆえだろうとも考えられる。手動で滑らかに動かす、あるいはハンディで綺麗に撮るにはある程度の修行が必要であり、日本にはすでにこれができる人は沢山いる。それだけ映像業界も成熟しているわけだ。

一方中国の映像産業はここ10年で急速に立ちあがったものであり、しかも職業選択の自由があるわけでもないので、誰もが修行してカメラマンや監督になれるわけではない。悲しいかな、生家が裕福でないために映画学校・大学へ進めず、一生三脚を担ぐだけしかできない人も存在するのだ。

そうした社会では、修行などすっ飛ばして早く結果が欲しい、という事になる。できる人がいないならモーター制御でやればいいじゃん、という結果、こうした方向性が強化されるという流れなのかもしれない。

txt:小寺信良 構成:編集部
Vol.02 [BIRTV 2018] Vol.04

[ Category : , ]
[ DATE : 2018-08-30 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[CES2020]Vol.11 Crystal LEDとAtom Viewで実現するヴァーチャルセット最前線~まさにリアルを超える?!

txt:西村真里子・猪蔵・編集部 構成:編集部 リアルとバーチャルの境目がなくなる影像制作 CES 2020はそれまでのCESの歴史から大きくシフトを宣言している年であ... 続きを読む

[CES2020]Vol.10 テレビ局が不在でも完全に8Kが主流のCES2020

txt:江口靖二 構成:編集部 CES 2020の主流が「8K」となった理由 CES 2020では完全に8Kが主流である。グローバルで市場を牽引する中国とアメリカでは、... 続きを読む

[CES2020]Vol.09 「次の10年のエンターテインメント・プラットフォーム」とは?〜モバイル向け動画配信サービスQuibiスタート直前

txt:加藤薫(博報堂DYメディアパートナーズ) 構成:編集部 モバイル向けストリーミングサービス「Quibi」とは? 生活を変えるテクノロジーのショーケースとして... 続きを読む

[CES2020]Vol.08 日常が“つながる”と意外なものがメディアになる?未来の生活を彩るものたち

txt:平野陽子 (大広) 構成:編集部 2020年1月7日~1月10日、米国ラスベガスにて「CES 2020」が開催された。すでに多くのメディアで語られているが、再度振り返... 続きを読む

[CES2020]Vol.07 人工人間、身体性が問われるテクノロジー「NEONプロジェクト」

txt:西村真里子 構成:編集部 CES 2020で注目のテクノロジー「NEON」とは CES 2020の日本のスタートアップが出展するEureka Parkに... 続きを読む

[CES2020]Vol.06 目の付け所がAIなプロダクトが続々登場〜会場から見えてくるAIプロダクト達

txt:江口靖二 構成:編集部 進化する画像センサーがより良い未来を作る サムスンの「Ballie」は目の付け所がサムスンなプロダクトだ。百聞は一見にしかず、サムス... 続きを読む

[CES2020]Vol.05 航空会社として初基調講演。デルタ航空が考えるイノベーション〜パラレル リアリティ ディスプレイ

txt:江口靖二 構成:編集部 航空会社として初めての基調講演 CESでのキーノートには、例年家電メーカーであったり、インテルやクアルコムのようなチップ系のメーカー、最近では自... 続きを読む

[CES2020]Vol.04 より多くの人を集めるために〜CESにおける「見せ方」と「ブランディング」効果とは?

Audiのブースは上からキラキラしたリボンが無数に装飾されており、否が応でも足を踏み入れたくなる txt:清水幹太 構成:編集部 来場者の気を引く“見せ方”は多種多様 ... 続きを読む

[CES2020]Vol.03 一般化を迎えたカテゴリーに花開く、味わい深いプロダクトたち〜展示会スタート

txt:清水幹太 / 編集部 構成:編集部 いよいよ展示会が始まる MediaDayが終わり、CES展示会場での展示がいよいよ始まった。CESの他の展示会と大きく違う点... 続きを読む

特集記事

Inter BEE 2019 ぼくらのEDIUS X
約3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる「EDIUS X」の魅力を紹介。
InterBEE 2019の歩き方 Broadcast & Cinema EXPO 2020
映像制作者、映像業界関係者向け情報イベント配信番組。
ATEM WORLD ATEM WORLD
ラインナップ充実のATEM Miniシリーズの選び方や使いこなしをご紹介。
SIGGRAPH2020 SIGGRAPH2020
オンライン開催されたVFXの祭典・SIGGRAPH2020をレポート。
映像基礎講座 映像基礎講座
映像の基本や基礎知識を学ぶ。映像制作初心者はもちろん、熟練者ももう一度初心に立ち返ろう。
	
Shoot with Vlog cam Shoot with Vlog cam
個人の動画ブログ「Vlog」が隆盛するいま、Vlog用カメラを通して映像を撮ることを数回にわたり考える。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part II
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
Camera Preview 2020 Camera Preview 2020 Part I
2019年から2020年春にかけて発表された話題の新製品やカメラシステムを紹介。
AfterCOVID-19 映像業界サバイバル AfterCOVID-19 映像業界サバイバル
社会的危機となっている新型コロナウイルス拡大の状況を分析し、今何が起こり、何が必要で、その後に何が訪れるのかを考えてみる。
Film Shooting Rhapsody 上映編 Film Shooting Rhapsody 上映編
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。今回はフィルム現像から紹介する。
再現:NAB2020 再現:NAB2020
米国ラスベガスにて開催予定だった世界最大の放送機器展覧会 2020 NAB Showでお披露目される予定だった内容を再現していく。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
16mmフィルムトライアルルームの荒木泰晴氏によるフィルム特集第2弾。
再現:CP+2020 再現:CP+2020
開催中止となってしまったCP+2020をPRONEWS誌面上で再現して行く。
CES2020 CES2020
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2020をレポート。
PRONEWS AWARD 2019 PRONEWS AWARD 2019
2019年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
  1. トップ
  2.  > 
  3. 特集
  4.  > 
  5. [BIRTV2018]Vol.03 BIRTVでしかお目にかかれない機材たち