PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [IBC2018]Vol.06 会場から気になるブースをピックアップPart3

News

[IBC2018]Vol.06 会場から気になるブースをピックアップPart3

2018-10-03 掲載

txt:猿田守一・編集部 構成:編集部

AJA、IBC2018で8つの新製品と現行製品のアップデートを発表

AJAは、IBC2018にて8つの新製品と現行製品のアップデートの発表を行なった。今回はIBC開催時にAJA社APACジェネラルマネージャー Robert Stacy氏直々に見所やポイントを解説してもらった。

――今回のIBCのAJAブースの見所やポイントを教えていただきますか?
AJA社APACジェネラルマネージャー Robert Stacy氏

Robert Stacy氏:AJAからは今年も、IP、12G、HDRなど、最新のソリューションに対応した新製品とアップデートが発表されました。IBC2018では、「HDR Image Analyzer」、「FS-HDRファームウェアv2.6」、「HELOファームウェアv3.0」「KONA 5」「Desktop Software v15.0」、「Ki Pro Ultra Plusファームウェアv4.0」、IPミニコンバーター「IPR-10G2-HDMI」「IPR-10G2-SDI」の8項目がリリースされました。その中でも特に注目していただきたい製品についてご紹介します。

今回のIBCでは、KONA 5という新しいキャンプチャーカードを発表しました。12G接続を4系統備え、4Kのキャプチャーとプレイアウト、HDRのワークフローにも1本のケーブルで対応できます。また、AJAのI/O製品で使えるDesktop Software v15も同時リリースされています。

今回のリリースでControl Roomは、I/Oデバイスを通さずに、独立したビデオ再生ソフトウェアとしても使えるようになりました。ProResやDNxHDなどのプロコーデックに対応しているため、映像製作のどのような環境でも重宝されるでしょう。

今回注目の新製品は、HDR Image Analyzerです。Colorfront社によって開発されたソフトウェアで動作し、クオリティコントロール(QC)やマスタリング向けに、HDRコンテンツをベースバンドのビデオ信号でリアルタイムに解析します。

ログ機能が備わっているため、例えばHLGなどのHDR規格で解析した際に、基準値を超える部分があれば、そのフレームにタイムスタンプが挿入され、ログが残ります。波形を見ながら目視で確認するのではなく、異常値の記録を参考にすれば早いアナライズが可能になります。また、Colorfrontの特性で主要なLogカーブを実装しています。例えばARRIのカメラで撮影すれば、Log Cに対応しているので正確なアナライズが可能になります。

また現行の製品では、FS-HDRの新しいファームウェアv2.6がリリースされました。今回のアップデートにより、S-Log 3/BT.2020とARRI LogCの出力に対応し、さらにBBC v1.2 HLG LUTへの対応が追加されています。また、WOWOW社のWonderLookProと連動できるようになり、リアルタイムで動的な調整が可能になりました。ギャング(一斉操作)機能も追加され、4台のFS-HDRを一斉に操作することができます。これにより、8Kの変換処理にも対応しました。

Ki Pro Ultra Plusも新たにバージョン4.0が出ました。Ki Pro Ultra Plusは、4つ同時にファイルを収録可能ですが、ファイルネームを個別にカスタマイズできるようになりました。また、日本のユーザーから要望を受けていた出力画面上のタイムコード(TC)表示位置を変更する機能も加わりました。これまで固定の位置(画面下部のセンター)にしか出せなかったタイムコードのスーパー出力を、6箇所の中から選択可能になりました。

さらに、キャプチャー中にいつでも2番目のスロット(Pak Media)に収録先を変更できる、強制ロールオーバー機能も追加されています。例えば、2時間番組で1時間終わったタイミングで、収録先を変更することができます。

さらに、アナログオーディオチャンネルのマッピングが可能になりました。UI側で入力に対して選択するだけで、再ケーブリング(配線)する必要がなく、素早くチャンネルペアをマッピングできます。

次にHELOは、バージョン3.0になり、Facebook向けのRTMPEやAppleデバイス向けのHLSストリーミングにも対応しました。加えて、Web UIが日本語、韓国語、中国語に対応したので、日本ユーザーにとってさらに使いやすい製品となっています。

――2020年に日本はオリンピックを迎えます。これからの日本に向けてのマイルストーンなどお教え願えますか?

日本は2020年に向けて8K需要が急速に増加すると思います。AJAはすでに、この需要に寄り添ったソリューションを提案し続けています。例えばFS-HDRは、一斉操作に対応したことで8K HDR対応という強力なソリューションを実現できますし、OEM向けカードのCorvid 88や、今回リリースしたKONA 5を開発に組み込むことで、8Kソリューションを構築することも可能です。すでに多くの企業やメーカーが、AJA製品でのOEM開発により、8Kソリューションを実現しています。今後も業界を先進していくAJAの最新製品とアップデートにご期待ください。

Grass Valley

4K撮影の普及に伴い、現在世界中で使われるようになりつつあるEDIUSがIBCのタイミングに合わせて新たなVerをリリースした。新バージョンは9.3となり、今回のIBCでお目見えしたCanon XF705の新たなコーデックXF-HEVCに対応する。その他にも、スローモーションを滑らかにするためのハイクオリティースローモーションアドバンスドマッチングモードが追加された。

また、今回SAM社が開発したグレーディングソフトのRIOが、BELDEN社に統合された事でGrass Valleyから販売されることになった。今後はEDIUSとRIOを併売するが、それぞれのソフトの持ち味の良いところをお互いに取り入れられるように変わっていく可能性がある。今回EDIUSのクラウドモデルも展示されており、強力なクラウドサーバーによる処理により、ネット上でありながら今までのデスクトップ以上のパフォーマンスを引き出すことが可能となった。

■Grass Valley動画レポート

SENNHEISER

SENHNEISERブースでは新型のアナログワイヤレスシステムの展示が行われていた。G3シリーズの後継機種となっている。なぜアナログなの?という感じではあるが、日本と異なる電波事情があるようだ。ヨーロッパではバンド幅が広いようでこのモデルは88MHzという帯域に32ch運用できる仕様になっている。ただし、実際に32ch同時使用ができるのかは不明。日本仕様のモデルも8月から販売され始めたようだ。また、このコーナーの横にはENGカメラへスロットインするタイプのレシーバーのモックが展示されていた。残念ながらこのレシーバーの資料は一切なかったのが残念だ。

HITACHI

IBCの会場でふと目に止まったのがHITACHIの文字。日本で行われるInterBEEではお目にかかる事が無い。かつてはTOSHIBA、NEC、HITACHIなどの放送用システムカメラが局のスタジオや中継現場で使われている事が多かったが、今現在の日本ではお目にかかる事が無くなってしまった。しかし、ヨーロッパではまだまだ使われているようで、日本人として何か安堵感が込み上げてきた。

今回出展していたのは既に発売されている機種だそうで、4K HDR対応とHD HDR対応のカメラでHDカメラではカメラアダプターの仕様がファーバータイプと3Gトライアックスタイプの組み合わせとなっている。またこれらのカメラをコントロールするCCUユニット群の展示も行われていた。

ZOOM

ZOOMからはH3VRがIBCに合わせて発表され、今回展示されていた。4ch収録できるVRコンテンツ向けの立体音場収録機だ。収録モードはVR用アンビソニックオーディオバイノーラル3Dステレオ標準ステレオ5.1chサラウンドのモードがある。

本体には音声記録部以外に6軸モーションセンサーが搭載されておりH3-VRを縦、逆さま、横向きとカメラに対する設置状態を校正すれば正しい音場をカメラの収録にシンクした形で記録できる。アンビソニックB形式に対応したファイルをエクスポートすることが出来るのでVRヘッドセットに対応した立体音像を収録することが出来る。本体サイズは写真ではわかりにくいが高さはおよそ10cm程度と小型なイメージであった。

txt:猿田守一・編集部 構成:編集部
Vol.05 [IBC2018] Vol.01

[ Category : , ]
[ DATE : 2018-10-03 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[SXSW2019]Vol.06 SXSW2019セッション紹介。コンテンツ体験のデータ化と「想像力」

txt:佐々木淳 構成:編集部 リベラル・オピニオンと「エモーショナル」の喧騒 スタートアップ&イノベーション・ショーケースとしての隆盛も一段落し、2000を超すセッシ... 続きを読む

[SXSW2019]Vol.05 「Sony Wow Studio」三年目の施策。ソニーらしさ健在、賢者との対話に注目

txt:古賀心太郎(アマナビ airvision)&編集部 構成:編集部 SXSW Sony主催WOW Studioでドローン関連セクション 2019年3月8日から... 続きを読む

[SXSW2019]Vol.04 NHKが牽引する8Kの世界。そして聴覚、VRの可能性を探る展示に注目集まる

txt:岡本侑子(kiCk inc.) 構成:編集部 SXSW2019期間中、NHKエンタープライズはトレードショーで2つの展示を行い、NHKは、昨年に引き続き8Kシアターを... 続きを読む

[SXSW2019]Vol.02 SXSWでAmazon、Netflixら新興勢の巨大プロモ合戦〜VOD勢力図に動きあり

txt:萩原明子 構成:編集部 引き続きSXSW Film部門について見ていこう。「SXSW2019」3月8日から17日まで行われた期間中、会場の内外で目立った動きをみせてい... 続きを読む

[SXSW2019]Vol.01 変化が止まらないSXSWには多様性しかない

txt・構成:編集部 SXSWとは、そもそも何なのか? SXSW2019(The South by Southwest:サウス・バイ・サウスウエスト)が今年も3月8日よ... 続きを読む

[CP+2019]Vol.02 ミラーレスカメラの時代到来にともなうレンズの行方とは

txt:稲田出 構成:編集部 レンズの新製品一斉に登場 昨日ほどではないものの朝から小雨が降るあいにくの天候となってしまったが、会場には昨日にも増して多くの来場者で... 続きを読む

[CP+2019]Vol.01 カメラと写真の祭典「CP+2019」開催~カメラの新製品で注目すべき製品たち

txt:稲田出 構成:編集部 あいにくの雨模様でも会場は熱い! 2月28日から3月3日の4日間、パシフィコ横浜にて「CP+2019」が開催されている。カメラショ... 続きを読む

[CP+2019]開催直前:Vol.03 アジア発交換レンズ&ジンバルメーカーをチェック!

写真はCP+2018の会場の模様 txt:編集部 構成:編集部 今、カメラ業界を熱く盛り上げているのが、短期間で新製品を次々とリリースする中国発のメーカーだ。そこで... 続きを読む

[CP+2019]開催直前:Vol.02 注目メーカーの展示内容を事前にチェック!

txt:編集部 構成:編集部 今年も開催が間近に迫ったCP+2019。各メーカーブースの見どころを一挙に紹介しよう。 ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ/ソ... 続きを読む

特集記事

NAB2019 NAB2019
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB2019」をレポート。
SXSW2019 SXSW2019
テキサス州オースティンで開催されたSXSW2019をレポート。
CP+2019 CP+2019
パシフィコ横浜にて開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+2019」をレポート。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
いまだから知っておきたいフィルムの現状や伝統的な技術などを紹介する。
CES2019 CES2019
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2019をレポート。
PRONEWS AWARD 2018 PRONEWS AWARD 2018
2018年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
10万円以下のジンバル選び 10万円以下のジンバル選び
一層注目が増している小型カメラジンバルをDJIやZHIYUN、FEIYU TECH、FILMPOWERの4社5機種に渡って比較紹介。
Inter BEE 2018 Inter BEE 2018
千葉幕張メッセにて開催される国際放送機器展“Inter BEE“をレポート。
InterBEE 2018の歩き方 InterBEE 2018の歩き方
今年もInterBEEの歩き方をジャンル別にピックアップし、6種類のコースを紹介。
新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編 新世紀シネマレンズ漂流:もの作りの現場から
「新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編」の続編。前回紹介することができなかったシネマレンズメーカーを取材。
Photokina2018 Photokina2018
ドイツ・ケルンメッセで開催されたスチルカメラの祭典 Photokina2018をレポート。
IBC2018 IBC2018
オランダ・アムステルダムで開催された欧州最大の映像・放送の展示会IBC2018をレポート。
映画「万引き家族」〜撮影部と撮影監督の眼差し 映画「万引き家族」〜撮影部と撮影監督の眼差し
「万引き家族」はいかにして生まれたのか?今回の特集ではその制作側を覗いてみる。
SIGGRAPH2018 SIGGRAPH2018
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2017をレポート。
BIRTV2018 BIRTV2018
中国・北京で開催されたアジア地区ではInterBEEと並ぶ大規模な放送機器展 BIRTVをレポート。

トップ > 特集 > [IBC2018]Vol.06 会場から気になるブースをピックアップPart3