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[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.08 Leitz、プライムレンズのThalia-Tシリーズに新ラインナップを検討中

2019-06-20 掲載

txt・構成:編集部

ライカユーザーならお馴染みのTHAMBAR 90mmがThalia-Tシリーズとして登場

2019年8月発売予定のThalia-T 90mm T2.2。ボディはLEICA SL(Typ 601)

ブースの目玉は、Thalia-T 90mm T2.2だ。まず、Thaliaから今一度紹介すると、ThaliaはARRI ALEXA 65のような大判センサーをカバーするイメージサークルをもち、24mmから180mmの9本(24、30、35、45、55、70、100、120、180mm)をラインナップする大判単焦点レンズシリーズだ。そこに新しく登場したのが、Thalia-T 90mmだ。Thalia Tの「T」はタンバールのT。ライカM用のTHAMBAR-M 90mmの光学系を使って実現している。

タンバールは、意図的に球面収差を残した個性的なプライムレンズだ。球面収差は取り除くのが一般的だが、あえてそれを残す。その効果を楽しむとレンズとなっている。そのため、開放付近では、光が滲んだ柔らかいビンテージな描画となる。一般的なシャープな画がほしい場合は、絞ればシャープになる。わずかに絞っても効果の出方は変わる。この効果が出る範囲の好みを見つけるという使い方もできる。

タンバールの効果はフィルターでも得られない、ポスプロで実現しようとするならば大変な時間がかかってしまう。レンズで引き起こされる球面収差でしかできない効果で、大変貴重なレンズといえるだろう。

Thalia-T 90mm T2.2とLEICA SL(Typ 601)の描画の例。シャッター速度は1/8000で絞りはF2.4 シャッター速度は1/3200で絞りはF4 シャッター速度は1/1000で絞りはF6.8

Thalia-Tはミニシリーズとなり、50mmや120mm近辺、70mm付近のラインナップを検討中

左から、レンズ開発担当のAurelian Dodoc氏と話を聞かせて頂いたアジア地域セールスマネージャーの塚田理氏

Thalia-T 90mmの特徴や今後の展開について、塚田氏に話を聞くことができた。その内容を紹介しよう。

――Thalia-T 90mmの発売はいつぐらいを予定されていますか?

8月に発売を予定しています。

――Thalia-T 90mmの光学系はタンバールの移植でしょうか。

90mmに関しては、Mレンズ用として発売されていますタンバールの光学系を使っています。

――90mm以外のラインナップは予定されていますか?

当初ラインナップの拡充は予定していなかったのですが、90mm以外の要望をたくさん頂きまして、2~3本を検討中です。50mm近辺を1本、120mmか135mm近辺を1本、もしかしたら70mm近辺で1本を検討しています。

――タンバールは90mmしかありません。新しい焦点距離は、どのようにして実現するのでしょうか?

Thaliaをベースにして作ります。Thaliaの存在するエレメントを使って、球面収差と呼ばれるエフェクトを再現します。

――タンバールで90mm以外を作るということですか?初めてではないでしょうか?

はじめてですね。ライカもやっていません。Thalia-Tシリーズと呼ぶミニシリーズになりまして、Thalia-Tの50mmとなる予定です。発売時期などは決まっていません。

――Thalia-Tシリーズはどのようなシーンで使われそうですか?

実は90mmのプロトタイプは今、ハリウッドの大作の撮影に使われています。Thalia Tを使いたいという要望を頂いて、貸し出し中です。ALEXA 65とThaliaで撮影されていて、公開は1~2年後になるでしょう。

球面収差は、レンズの設計でしか得られない効果です。フラッシュバックや回想シーン、夢の中、そういったところでフィルターやポスト処理では得られない効果に使われるのではないかと思います。

ASC100周年記念モデルのM10もブースに展示されていた。金色のSummicron 35mmと一緒のセット販売のみ。台数は100台の限定となっている
txt・構成:編集部
Vol.07 [Digital Cinema Bülow VIII] Vol.09

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[ DATE : 2019-06-20 ]
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