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[Film Shooting Rhapsody:はじめての16mm Film編]Vol.02 フィルムの購入、カメラの清掃方法を身につける

#Film Shooting Rhapsody

2020-04-07 掲載

txt:荒木泰晴 構成:編集部

フィルムを注文する

2回目のフィルム装填体験の前に、本番用のフィルムを購入した。コダック社へ行って直接買う方法もあるが、ネットで注文するのが一般的。

例えば、「yahoo kodak」(写真1)のキーワードで検索すると、「KODAK Motion Picture Online Shop」(写真2)が出てくるので、「コダックモーションピクチャー公式オンラインショップ」(写真3)へ行くと、フィルムの種類と価格が載っている。

写真1 写真2 写真3

今回は、「16mm/100ftコダックVISION3 250Dカラーネガティブフィルム7207/スプール巻き片目」(写真4)を選択。

写真4

カード決済にして、数日待つと、実物が届く(写真5)。ネット通販の通常取引だ。

写真5

フィルム装填の復習

体験2日目。2月23日(日)、午後1時。石原麻里衣さんが来宅。

早速、石原さんからフィルム装填のおさらい。最初の1回は、明るい環境で、目視しながら、確実に装填して手順を思い出す。次に、ダークバッグで3回連続して同じ状態で装填できれば卒業。

石原さんは、ゆっくりだが確実に装填できるようになった。フィルムのたるみ(ループ)の状態も、毎回同じ大きさに装填できて、3回連続で成功。

写真6

遅れて到着した荒木亮君がおさらいした後、ダークバッグで装填。留学していた時の実習経験を思い出したらしく、装填時間は速い。

写真7

ところが、肝心なフィルム走行経路を閉じるレバーを押し忘れたり、ケアレスミスが数回続いた。

写真8

「ゆっくりでいいから、確実に」と、手順を踏むと、3回連続して成功。ループの大きさも同じになった。これで、二人ともフィルム装填はOK。2日目でここまで来れば順調以上の出来。

カメラの清掃と手入れ

カメラを手入れする用品を紹介する。

写真9

(1)ブロアー(写真10)で細かい埃やフィルムの切れ端を吹き飛ばす。いつでも使えるように数個持っている。

写真10

(2)クリーニングペーパー(写真11)メーカーは様々だが、細かい繊維が剥がれ落ちない材質の、吸湿性の良い紙でできている。

写真11

(3)レンズクリーナー(写真12)。これもメーカーは様々だが、成分はほとんど同じ。

写真12

(4)セーム皮(写真13)。ボディ外側の清掃に使う。セーム皮も繊維が剥がれ落ちない。

写真13

(5)綿棒(写真14)。溝や細かい隙間の清掃に使う。

写真14

(6)無水エタノール(写真15)。金属やガラス部分の清掃に使う。プラスチック部分には使わない。

写真15

(7)油脂類(写真16)。左から、ミッチェルオイル新型、ミッチェルオイル旧型(遥か昔に製造終了)、お馴染み呉工業の潤滑剤「5-56」シリーズ。この他にグリスを適宜塗布して錆止めに使う。

写真16

オイルを差す

アリフレックス16STには、日常にオイルを差すポイントが2か所(写真18、19)。フィルムゲート近くと、フィルム駆動メカの近くにある。1000フィート程度回した後、ミッチェルオイルを数滴給油する。銀色のボールベアリングの上に垂らし、竹串でボールを押すと、スプリングで押されているボールが引っ込み、隙間ができて、オイルが内部に入る。多めに差すと、フィルムに付着するので、適量が肝心。

写真17 写真18 写真19

ボディ内部とフィルムゲートの清掃

はみ出したオイルを拭き取ると同時に、ブロアーで埃を吹き飛ばしながら(写真20)、クリーニングペーパーで拭き上げる。ボディ内部とフィルムゲートを徹底的に掃除する(写真21、22)。

写真20 写真21 写真22

例えば、フィルムゲートに砂粒があると、100フィート全てに直線の傷が付く。また、フィルムゲートそのものの傷は指で触って確認する。傷はラッピングしないとカメラが使えないので、その点検も兼ねて丁寧に行う。

レンズマウントの清掃

レンズマウントに汚れがあると、レンズの付け外しがスムーズにできない。ロケから宿に帰ると、毎日清掃する。使えば清掃するのが基本。汚れていないようでも、クリーニングペーパーにはこんな汚れが付着する(写真23、24、25)。

写真23 写真24 写真25

レンズクリーニング

レンズは放置すると、埃や汚れを吸着する(写真26)。

写真26

まず、ブロアーで埃を吹き飛ばす(写真27)。

写真27

クリーニングペーパーにクリーナーを数滴垂らし、中心から円を描くように、優しく拭く。決して力を入れてはいけない(写真28)。

写真28

乾いたペーパーで、クリーナーを拭き取る(写真29)。

写真29

「レンズ拭き3年」、と言われるくらい、プロでも修業が必要。慣れない助手が拭くと、50回程度で傷が付く。

ヒゲのチェックと清掃

16mmフィルムで一番見苦しいのは、画面の上下に現れる通称「ヒゲ」と呼ばれる、細い繊維。これが出ると、現像所から「何フィートから何フィートまでヒゲが出ています」という警告書、通称「ラブレター」が付いてくる。撮影部全体がゾッとする瞬間だ。

防ぐには、「徹底した清掃」以外にない。

ボディを隅々までクリーニングし、徹底的にブロアーでゴミを吹き飛ばす。ダークバッグも裏返し、目に見えない小さなチリまで叩き落しておく。

写真30

ここまでしても、ダークバッグの繊維まで無くすことはできないので、フィルム装填後、数フィート回して、改めてフレームの周りを照明付きルーペで詳細に観察する(写真31)。

写真31

発見すると、楊枝や竹串を舐めて、フレームの周囲を清掃しながら、取り除く。(写真26、27)

写真32 写真33

再び、1フィートほど回して、出ていなければ、ほとんどの場合ヒゲは出ない。この手順を守ってもヒゲが出る場合は、最初のクリーニングが足りていない。

この作業は、デジタルカメラのセンサークリーニングと同じで非常に重要である。フィルムカメラの「清掃と手入れは、修行」というのがふさわしい。

これで、回す準備は整った。第3回は、三脚、レンズ選定、カメラ操作、テスト用フィルムを装填して、本番を想定して回してみる。

txt:荒木泰晴 構成:編集部
Vol.01 [Film Shooting Rhapsody] Vol.03

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[ DATE : 2020-04-07 ]
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