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[After Beat NAB SHOW 2019]Vol.01 After NAB Show Tokyo 2019レポート01

2019-05-24 掲載

txt:稲田出 構成:編集部

今年もこの季節がやってきた!After NAB Show開催

5月22~23日、東京・秋葉原にあるUDXにおいてAfter NAB Show 2019が開催された。2013年から毎年開催されているAfter NAB Showは、「メディア、エンターテインメント、テクノロジー、コンテンツビジネスに携わるプロフェッショナルに関するあらゆる機器やサービスが一堂に会し、世界市場を対象にしたこのイベントに出展した最新機器やサービスでの成果を、いち早く日本の放送局、映像制作プロダクション、ポストプロダクションといったユーザーに伝えていただく機会、それがAfter NAB Showです」となっているものの、実際にはNAB Showに出展していないメーカーの製品もあり、日本版NAB Showとなりつつある。

今年は、43社の出展と、多くの来場で賑わった。なお、4階のUDX Theaterでは米NAB ShowレポートやHDR関連のセミナーなども開催され、これ目当ての来場者も多くいるようだ。

パナソニック システムソリューションズ ジャパン

パナソニックはブースのタイトルに社名ではなく製品名を表示しているが、今年はDeep Learningとなっており、NABで発表した被写体の動きに追従可能なスタジオ自動化システムを中心に新製品の4KカメラAG-CX350やPTZカメラAW-UE150などを組み合わせたシステムを披露していた。

このスタジオ自動化システムは被写体となる人物の特徴をDeep Learning技術により補足し、その動きに合わせてPTZカメラを追従させるもので、身体的特徴のほか顔認証と併用することも可能で、大勢の人物からターゲットとなる人物を正確に捉えることができるというもの。

イベントやセミナー、発表会など人物が歩きながら説明や開設を行うような現場での導入も可能で、必ずしも専任のスタッフを用意できないところや、カメラマンの人数を少なくできることから省力化も可能となっている。カメラで捉えた映像はSDI経由で入力され、Deep Learning技術により認識しLAN経由でPTZカメラを制御する方式のため、スポーツなど動きの早い被写体では追従しきれない場合があるという。

被写体の動きに追従可能なスタジオ自動化システム。PTZカメラAW-UE150と組み合わせ、特定の人物をターゲットとしてカメラの動きを制御する。顔認証と組み合わせて使用することで、より制度の高い追従が可能 赤枠がターゲットの人物で、周りに他の人が居ても身体的特徴により識別している 黄枠は顔認証を併用したところで、身体的特徴との併用でより精度の高い追従が可能となる PTZカメラAW-UE150は2台出展されており、それぞれリモートカメラコントローラーとスタジオ自動化システムで使用されていた PTZカメラAW-UE150のリモートカメラコントローラーAW-RP150。パン・チルトなどジョイスティックでコントロールできるほか、ズームまたはフォーカスが制御できるZOOM/FOCUSロッカーを装備。タッチパネル式のGUIと映像確認用画面を兼用するLCDモニターも搭載されている 4KカメラAG-CX350。4K60p 10bitをHEVC 400Mbpsで収録可能。10ビットの深度とHDRに対応したフラッグシップモデル。会場ではスタジオ自動化システムで使用されていた

ブラックマジックデザイン

ブラックマジックデザインはNABで多数の新製品を発表しており、会場ブースには8K対応のスイッチャーATEM Constallation 8KやHyperDeck Extreme 8K HDRレコーダー、HD/UHD/8Kフォーマット対応コンバーターTeranex Mini SDI to HDMI 8K HDRといった8K製品のほか、USB-C対応のマルチSSDリーダーBlackmagic MultiDock 10GやURSA Mini Pro G2およびDeckLink Quad HDMI Recorder、Fairlight Consoleなどの製品を出展。

また、数多くの新機能を搭載したDaVinci Resolve 16と、DaVinci ResolveをVTR編集機ライクに扱えるDaVinci Resolve Editor Keyboardなども展示。なお、ブースではDaVinci Resolveの実演デモが行われており、新機能を紹介や個別の質問などに答えていた。8Kのカメラは各社から発表されているが、レコーダーやスイッチャーなどリーズナブルな価格帯の製品に対応しているメーカーは少なく、ブラックマジックデザインはこうした中で、いち早く対応した製品を発売したメーカーだ。

HyperDeck Extreme 8K HDRやHD/UHD/8Kフォーマット対応コンバーターTeranex Mini SDI to HDMI 8K HDRなどが収納されたフライトケース。HyperDeck Extreme 8K HDRはH.265収録に対応しているほか、3D LUTやネイティブ8K/HDRをサポート。大型タッチスクリーンを採用しており再生、停止、録画ボタンで収録内容を確認することができる。また、オプションにHyperDeck Extreme Controlが用意されており、従来型のVTRライクなコントロールが可能

Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDRは2つのオンスクリーンスコープを搭載しており、HDR、33ポイント3D LUT、モニターキャリブレーションなどが可能。HD、Ultra HD、8Kフォーマット用にクアッドリンク12G-SDIが搭載されており、クアッドHDMI入力を使用する8Kテレビ用に4つのHDMI出力を搭載。さらにUltra HDやHDテレビで8Kソースを使用できるようにダウンコンバーターも搭載している。

ATEM Constellation 8Kは4つのDVE、8Kコンバート、8KSuperSource、8Kクロマキー、8Kマルチビューなどに対応したライブプロダクションスイッチャーで、4 M/E、40個の12G-SDI入力、24個の12G-SDI Aux出力に対応している。大画面LCDが搭載されており、プログラム出力の確認や、スクリーンメニューでのスイッチャー設定の変更が可能 DaVinci Resolve 16にはディープラーニングのテクノロジーが搭載されたDaVinci Neural Engineによる顔認識やスピードワープ、自動カラーバランスなど各種自動化やパフォーマンスの向上などが図られたほか、タイムライン別のフレームレートが設定可能になったり、エディットページのタイムラインのカーブエディター、カラーページのキーフレームパネルで、ResolveFXの確認および編集が実行できるようになった。DaVinci Resolve 16には無償版と有償版があるが、有償版には、顔認識によるクリップ整理やObject Removal、イマーシブ3Dオーディオ、ハイレゾオーディオに対応などの機能が搭載されている VTR編集機ライクに扱えるDaVinci Resolve Editor Keyboard。ジョグダイヤルは重みのあるフィーリングで、コマ送りなどが正確に行える 4.6Kスーパー35mm HDRイメージセンサーを搭載したURSA Mini Pro G2。15ストップのダイナミックレンジと300fpsまでの高フレームレートに対応しており、4K DCIで150fps。1080 HDで300fpsのフレームレートで収録可能

AJA Video Systems

AJAはマルチチャンネルH.264レコーダー/プレーヤーKi Pro GOやシングルチャンネルIPビデオトランスミッターIPR-10Gs-HDMI/IPT-10Gs-HDMI、IPR-10G2-SDI/IPT-10G2-SDIなどの新製品のほか、ファームウェアメジャーアップデートにより機能追加されたHDR Image Analyzer V1.1やFS-HDRはV3.0などを出展した。

Ki Pro GOは4系統の3G-SDIと4系統のHDMIを装備しており、1080p 50/60の映像をH.264で4チャンネル同時に収録可能で市販のUSBドライブにリダンダント収録できる。USBのスロットは全面パネルに4つと背面に1つ用意されており、入力チャンネルごとにUSBを指定したり、まとめて1つのUSBに集約することもできる。メディアがUSBなので、記録したものはリーダーなどの周辺機器いらずで直接PCなどで利用可能だ。H.264コーデックに対応しており、HD/SDマルチチャンネルのレコーディングが可能。

マルチチャンネルH.264レコーダー/プレーヤーKi Pro GO。記録媒体には汎用性の高いUSBメモリーを採用。USBメモリーは各社から様々な製品が市販されており、AJAでは検証済のモデルをWEBで公開する予定だ ファームウェアメジャーアップデートされたHDR Image Analyzer V1.1およびFS-HDR V3.0。HDR Image Analyzer V1.1はリモートデスクトップのサポートDisplayPort上のHDR/PQ表示のためのUIの改善やSDR/PQ/HLG用のSDIを介した自動色空間切り替えに対応。色域外の最大警告やフレーム平均ライトレベルバー、ベクトルスコープが強化された。一方FS-HDR V3.0はACESのほか、BBC LUT V1.3やTVlogic WonderLook Proに対応。ACESに対応したことで、KODAKやFuji、Agfaのフィルムルックが簡単に扱えるようになった IPR-10Gs-HDMI、IPT-10Gs-HDMIは非圧縮HDビデオとオーディオの変換と転送が行なえ、既存のレシーバーIPR-10G2-HDMIとIPR-10G2-SDIを補完する製品 IPR-10G2-SDI、IPT-10G2-SDIは3G-SDI信号からSMPTE ST 2110へ変換し、IPベースのワークフローを実現。ヒットレススイッチングをサポートするデュアル10GigE SFP+ポート(SMPTE ST 2022-7)に対応 KUMO1616-12G。16系統の12G-SDI入力と16系統の12G-SDI出力を搭載し、12G-SDI/6G-SDI/3G-SDI/1.5G-SDIに対応

アスク/ディストーム

アスク/ディストームは、アスクメディア&エンタープライズ事業部とディストームと連携し、マルチカム素材の編集作業を効率化させるソリューションなど、多種多様な製品群を組み合わせたNDI対応ワークフローをブースで紹介した。

アスク取扱商品では、Softron社のNDI対応インジェストシステムMovie Recorderや送出システムOnTheAirのほか、SKAARHOJ社のプロビデオ業界向け外部コントローラーやBluetoothやRFを利用してワイヤレスにタイムコードを同期するTimecode Systems社のTC/SYNCデバイスなど。ディストーム商品はNewTek社のTriCasterを中心にした各種収録システムを出展した。

Timecode Systems社のTC/SYNCデバイスは、マルチカメラ収録やテレビ撮影のほか360° VR撮影などで、収録、ログ、検索、同期を簡易化するシステム。ビデオとオーディオの同期、メタデータ共有、BLINK Hub経由の遠隔制御といった密接なワイヤレスワークフローソリューションを提供 送出システムOnTheAirはライブニュース番組、放送局またはライブショー向けのクリップ集からプレイアウトなどが行えるシステム。QuickTime、MXFそしてTS(transport stream)といった異なるタイプのファイルに対応可能で、OnTheAir CGと併せて使用すると、同一のビデオ出力に対し動的なグラフィックのオーバーレイを追加できる マルチチャンネル追っかけ編集に対応できる収録ソフトウェアMovie Recorderは、最大16チャンネルのHD収録をMac 1台で実現可能。NDIソースへの対応、外部オーディオ、さらにはエフェクトとオーバーレイ機能も追加され、HEVC/H265による4K収録やAVC-Intra、AVC-Intra、DV/DVCPRO、DNxHD、IMX、JPEG2000、XDCAM、XAVCにも対応可能 スポーツプロダクションシステムNewTek 3Play 3P1。最大4つの外部入力およびSDIまたはNDIの2つの出力に対応。ビデオをレコーディングおよびプレイバックしながらすべてのアングルを同時にプレビューできるほか、3Play 3P1から直接Facebook、Twitter、YouTubeその他へコメントとハッシュタグとともにアップロード可能 4K60pに対応したSDI/IPライブ・プロダクションシステムNewTek TriCaster TC1。4K UHDスイッチング、ライブストリーミング、レコーディング、データドリブン・グラフィックス、バーチャルセット、ソーシャルメディアパブリッシングなど、ビデオ制作フローで必要な機能をすべて網羅したオールインワンシステム。IP伝送規格NDIテクノロジーに対応しており、外部16入力チャネル、SkypeTXテクノロジーによる遠隔地からのSkype映像を入力ソースとして追加などが可能

EIZO

EIZOは、AJA Video Systems社のSDIコンバーターHi5-4K-Plusを背面に取付けできるHDRリファレンスモニターColorEdge PROMINENCE CG3145-BSを国内初展示したほか、CG3145-BSとCG319Xを並べて、4K HDR制作に必要なモニター環境を確認できるデモを行っていた。また、編集用モニターとしてHDRプレビュー対応の27型モデルColorEdge CG279XによるMacBook Proと組み合わせたミニマムな編集環境の提案や撮影確認から最終カラーグレーディングに至るまで、映像制作ワークフローを披露した。

HDRリファレンスモニターColorEdge PROMINENCE CG3145-BS。最大輝度1000cd/m2、コントラスト比100万:1を実現した31.1型4096×2160のHDRカラーグレーディングに最適なフラッグシップモデル。SDI信号をHDMI信号に変換するコンバータAJA Video Systems社のSDIコンバーターHi5-4K-Plusを取付けできる専用金具CB-01が用意されており、映像制作工程で一般的に用いられるSDI信号入力に対応できる。またUSBポートからHi5-4K-Plusへ給電できる専用電源ケーブル映像信号入力用のHDMIケーブルが付属 その隣にはColorEdge CG319Xが並べられ、4K HDR制作に必要なモニター環境をデモ。CG319XはPQ方式とHybrid Log Gamma方式両方のガンマに対応しており、映画作品や放送番組など、HDRコンテンツの編集作業・カラーグレーディング作業に対応している。また、デジタルシネマ規格である「DCI」や、4K8K放送の色基準となるRec.2020など、国際規格で定められた色域・ガンマを再現する表示モードを標準搭載している HDRプレビュー対応の27型モデルColorEdge CG279X。HDR映像を正しく映し出す優れた表示性能とクリエイティブワークを支える基本性能を併せ持ち、軽量・スリム化したフラットなデザインが特徴のモデル。映像制作を充実させる多彩な専用機能を備えている txt:稲田出 構成:編集部
[After Beat NAB2019] Vol.02

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[ DATE : 2019-05-24 ]
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