PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [SXSW2019]Vol.01 変化が止まらないSXSWには多様性しかない

News

[SXSW2019]Vol.01 変化が止まらないSXSWには多様性しかない

2019-03-28 掲載

txt・構成:編集部

SXSWとは、そもそも何なのか?

SXSW2019(The South by Southwest:サウス・バイ・サウスウエスト)が今年も3月8日より2週間にわたり開催された。SXSWは、テキサス州オースティンで開催されるイベントである。「Interactive」「Film」「Music」と3つのカテゴリーを中心に1000を超えるセッションや展示会から構成されている。メイン会場はオースティン・コンベンションセンターだが、年々規模は拡大し周辺のホテルや公共施設も会場となり、市街のホテルや店舗を巻き込んでの開催で、関係ない市民でも参加してしまう街を挙げての一大イベントとなっている。

コンベンションセンターを中心に街中の施設が会場に早変わり

元々は、オースティンで活躍するとある音楽マネージャーの呼びかけで始まったこのイベントは、1986年に地元の音楽関係者が開催したインディー音楽の見本市がその起源となり、1994年「Multimedia(Interactive)」、「Film」部門が設置された。現在のイベント形態が確立されたのは、Interactive部門が設置された1998年頃。またSXSWの由来は、映画「North by Northwest」(北北西に進路を取れ)に由来している。

名称の由来となったヒッチコック監督の映画「North by Northwest」

SXSWとは何かを形容しがたい。二度と同じ時は来ない。変わり続けるSXSW

SXSWも最近では日本においてもその知名度は知られるようになった。しかし依然として全体像が見えない知る人ぞ知るイベントであることは間違いない。日本ではテクノロジーやスタートアップ向けのイベントだと伝えられることが多い。実際に日本からの参加者の90%は、「Interactive」に関する参加者ばかりだ。しかしそれはほんの一部でしかない。断じてテックイベントではないのだ。PRONEWSの文脈で言えば、アメリカを代表する映画祭に他ならないのだが、その全貌を把握することは一概には難しい。

SXSWのカテゴリーである「Interactive」「Film」「Music」と、それを加速するようにここ数年は、さらに「Convergence(コンバージェンス)」プログラムが追加された。これによりカテゴリの垣根はなく、横断的に全てのセッションに参加可能となる。別の分野から一緒に議論して、もっと面白いことを起こそうという考えたに基づいている。ビジネスカンファレンスでありながら、MusicやFilmなどのカルチャー的な文脈も取り入れたセッションやカンファレンスなどは、世界でも類を見ないイベントであり、年々成長を続けていることは言うまでもない。

SXSW参加はのほとんどは、リピーターになる。それは、毎年変化をしているからだ。SXSW主催者側は常に止まることなく、すでに数年先を見据え新分野を求めひた走っている。最近は、教育、ゲーミング、コメディなどを取り入れ、数年先を先取りするようなカテゴリが用意されており、今年はカンナビス(大麻)関連が多く取り上げられる。実際にアメリカ市場で多くのカンナビス企業が株式公開しており、特にビジネスカンファレンスに注目が集まっていた。

歴史あるパラマウントシアターを中心にFilm部門は開催された

編集部的に言える事はSXSWとはやはりいくつかのアメリカを代表する映画祭の一つなのである。昨年はFilm部門25周年記念ほど派手さは見受けられなかったが、今年は9日間で、9箇所14スクリーンで世界103カ国から応募された8496作品から234作品がスクリーニングされた。小粒でぴりりと辛い珠玉の名作がスクリーニングされた。今年は残念なことに、日本からのエントリーはなく、唯一ミュージックビデオで「This is America」が上映されたのみである。

街中に乗り捨て可能なキックボード。実証実験で多くの人が使用していた

余談になるが、今年の会場内移動方法にも表れていた。シェアライドのUber、Lyftが提供するキックボードが大々的に使用されいたのも印象的だった。これまで市内に点在した会場は徒歩で往来していたが、タイムスケジュールの関係で参加できないものもが激減。大幅にパラダイムシフトが起こった。実際に体験実証できるのがSXSWダイナミズムかもしれない。

多様性と毎年変容続けるこのプラットフォームにその答えがある。ここ数年新しい映像の形を求めてSXSWに参加しているが、今年ほど多様性に満ちた年はなかった。これは一見後ろ向きの意見に見えるがそうではない。まさにこれが最先端ということである。今回もPRONEWSではこの多様性を取り上げていこうと思う。

txt・構成:編集部
[SXSW2019] Vol.02

[ Category : , ]
[ DATE : 2019-03-28 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[BIRTV2019]Vol.09 DJI、Zhiyun Tech、FeiyuTech、MOZAの4大ジンバルメーカーに注目

txt・構成:編集部 FeiyuTech、未発表のジンバル「AK3000」を参考展示 BIRTVの展示会場で見逃せないのは、DJI、Zhiyun Tech、Feiy... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.08 Pilotfly、カメラをあらゆる方向に向けてもモニターの角度は保てるスマートトラッキングローラー「Pilotfly Cavalier」を展示

txt・構成:編集部 モニターやライトを一定方向に固定可能な「Pilotfly Cavalier」 Pilotflyは2013年設立の台湾を拠点とするブランド。主力... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.07 Aputure、LS C300dより20%明るくなった人気のLEDライト「LS C300d II」を展示

txt・構成:編集部 人気のLEDライトが更に明るくなって新登場 LEDライトメーカーのAputureは、ここ数年間で世界中のクリエイターが注目する急成長中のブラン... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.06 FalconEyes、さらなる大型化を実現したシート型LED新製品2機種を展示

txt・構成:編集部 もっとも大きなシート型LEDの新製品「RX-120TDX」が登場 FalconEyesは、香港に本社を置くスタジオ機器の老舗メーカーだ... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.05 Tilta、腕の負担を軽減するジンバルスタビライザのサポートシステム「Armor Man 3」を展示

txt・構成:編集部 さまざまなメーカーのジンバルシステムに対応し、重量を吸収して長時間撮影を実現 中国のアクセサリーメーカーの中でも、もっとも勢いがあるメーカーといえ... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.04 富士フイルム、AF機能を搭載した4K対応放送用レンズ「FUJINON UA107×8.4BESM AF」を初公開

txt・構成:編集部 8K放送用レンズの展示が人気 中国の中国工業情報化部は、2022年までの4Kテレビと8Kテレビの販売台数を盛り込んだ「超高精細映像産業発展行動計画... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.03 ニコン、Noct0.95大口径レンズやフルフレーム対応ミラーレス用ProRes RAWソリューション展示

txt・構成:編集部 0.95の浅い被写世界深度で被写体を強調できる「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」を展示 ニコン(NIKON IMAGING... 続きを読む

[BIRTV2019]Vol.01 ソニー、3板式4Kイメージセンサーを備えたグローバルシャッター搭載「PXW-Z750」を世界初公開

txt・構成:編集部 中国開催の展示会「BIRTV 2019」 8月21日から24日までの5日間、中国・北京の中国国際展覧中心で「BIRTV 2019」が開催された。B... 続きを読む

特集記事

新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
BIRTV2019 BIRTV2019
中国・北京の中国国際展覧中心で開催された展示会「BIRTV 2019」をレポート。
SIGGRAPH2019 SIGGRAPH2019
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2019をレポート。
QBEE2019 QBEE2019
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
4K・8K映像技術展Report 4K・8K映像技術展Report
東京ビッグサイト青海展示棟にて開催された4K・8K映像技術などの最新技術が一堂に出展する「通信・放送Week2019」をレポート。
DSJ2019 DSJ2019
幕張メッセで開催された国内最大のデジタルサイネージの展示会「DSJ2019」をレポート。
Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019 Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019
米国ハリウッドのパラマウントスタジオ内で開催された映画撮影機材の専門展示会「Cine Gear Expo」をレポート。
After Beat NAB SHOW 2019 After Beat NAB SHOW 2019
東京・秋葉原のUDXにて開催されたAfter NAB Show 2019をレポート。
NAB2019 NAB2019
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB2019」をレポート。
SXSW2019 SXSW2019
テキサス州オースティンで開催されたSXSW2019をレポート。
CP+2019 CP+2019
パシフィコ横浜にて開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+2019」をレポート。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
いまだから知っておきたいフィルムの現状や伝統的な技術などを紹介する。
CES2019 CES2019
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2019をレポート。
PRONEWS AWARD 2018 PRONEWS AWARD 2018
2018年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
10万円以下のジンバル選び 10万円以下のジンバル選び
一層注目が増している小型カメラジンバルをDJIやZHIYUN、FEIYU TECH、FILMPOWERの4社5機種に渡って比較紹介。

トップ > 特集 > [SXSW2019]Vol.01 変化が止まらないSXSWには多様性しかない